
ソニーのスマートフォンブランド「Xperia」を巡り、その将来に対する不透明感が改めて浮き彫りになっています。X(旧Twitter)上で、約4.4万人のフォロワーを持つテック系情報発信者が投稿した内容によると、ソニー社内ではテレビおよびスマートフォン事業が、競争の激しい市場において「高リスク事業」と認識されているとされています。
この投稿は、ソニーが先日発表したホームエンターテインメント部門でのTCLとの提携・事業再編を受けた文脈で発信されたもので、Xperia事業も同様に「選択と集中」の対象になっている可能性があるとして注目を集めました。

Xperiaは主要市場から相次ぎ撤退 存在感は急速に低下
Xperiaを取り巻く状況は、すでに厳しさを増しています。ソニーはXperia 1 VI以降、中国本土および米国市場から撤退しており、販売地域は事実上、大幅に縮小しました。さらに、欧州市場についても、今後段階的に展開を縮小していくとの噂が以前から流れています。
今回の投稿では、ソニーが今後もモバイル市場には「形式上は残る」ものの、投資を抑え、地域や製品を限定することで、存在感はさらに薄れる可能性が示唆されています。Xperiaがグローバルブランドとして再び拡大路線に転じる兆しは、現時点では見えにくい状況です。
Redditでは「撤退は時間の問題」と見る声も
この情報を受け、RedditのXperia関連コミュニティでは賛否両論が噴出しています。特に多いのは、「すでにXperiaはニッチ市場に追い込まれており、今回の話は驚くことではない」とする冷静な反応です。
一部ユーザーからは、「ソニーはもはやスマートフォン分野で主流と競う意思も体力もない」「欧州撤退も数年以内に起きるだろう」といった厳しい見方が示されています。また、長年Xperiaを使い続けてきたユーザーからは、「次に買い替える端末が見つからない」「Xperiaがなくなれば代替がない」といった不安の声も上がっています。
「挑戦をやめたソニー」への失望と、現実路線を支持する声
Redditでは、ソニーの経営姿勢そのものに対する議論も活発です。かつてウォークマンやプレイステーションなどで市場を切り開いてきた企業であるにもかかわらず、現在のXperiaは「リスクを取らず、保守的な判断に終始している」と失望を表す声が見られました。
一方で、「今のXperiaがニッチな存在である以上、AppleやSamsung、中国メーカーと正面から競うべきではない」とする意見もあります。スマートフォン市場はすでに成熟しており、過度な投資や実験的な挑戦は、かえって事業継続を危うくするという見方です。
こうした立場のユーザーは、Xperiaが今後もヘッドホンジャックやSDカード対応、縦長ディスプレイといった“分かる人向け”の特徴を維持し、小規模でも確実に支持されるブランドであり続けるべきだと主張しています。
価格とサポートへの不満が根強く残る
ただし、Xperiaの現行戦略に対しても不満は少なくありません。特に多く指摘されているのが、フラッグシップモデルの価格設定です。競合他社と比べて割高であるにもかかわらず、性能や仕様面で明確な優位性を感じにくいとする声が目立ちます。
また、ソフトウェアアップデート期間の短さや、地域によるサポート差への不満も根強く、こうした点がブランド離れを加速させているとの指摘もあります。
Xperiaは生き残れるのか
今回の投稿はあくまで外部からの情報発信であり、ソニーがXperia事業の縮小や撤退を公式に認めたわけではありません。実際、過去にはソニーのCFOが「Xperiaはグループ内に残る」と発言しており、直ちに事業終了に向かう可能性は低いと見る向きもあります。
しかし、主要市場からの撤退が続く現状を見る限り、Xperiaがかつてのような存在感を取り戻すのは容易ではありません。今後、ソニーがXperiaを「小さくても続ける事業」と位置付けるのか、それともさらに踏み込んだ再編に踏み切るのか、その判断が注目されます。


