
スマートフォンメーカー各社が、ソニー製LYT-600/IMX882(3倍望遠)から、サムスンのISOCELL JN5(3.5倍望遠)へ採用を切り替える動きが広がっているようです。X上のリーカーTech Home氏が、その背景について興味深い情報を投稿しています。
コスト差は実質わずか1,000円程度約
Tech Home氏によれば、LYT-600モジュールの価格は約250元(約5,500円)、対してISOCELL JN5は約200元(約4,400円)とされ、両者の差はわずか50元(約1,100円)にとどまります。
この程度の差であれば、メーカー側が価格調整を行うことも容易であり、今回の移行は「コスト削減目的ではない」と指摘しています。
狙いはフラッグシップとミドルレンジの明確な差別化
リーカーによると、各社が望遠カメラをJN5へ移行する最大の理由は、スタンダードフラッグシップ機とミドルレンジ(あるいは性能重視の廉価モデル)との「ライン分け」をより明確にするためだといいます。
まずフラッグシップが新世代の望遠ユニットを採用することで、ミドルレンジとの差がよりはっきりし、後にミドルレンジ側にも性能を抑えた改善版が展開される流れになるとのことです。
メーカー各社がカメラ構成で機種ごとの住み分けをさらに強化する中、望遠ユニットの選択は今後のスマートフォン戦略を左右する要素としてますます重要になりそうです。

