GoogleとAppleが、スマートフォンの乗り換えをより簡単にする取り組みを進めているようです。Google Pixel向けの最新Canary版Androidには、AndroidからiPhoneへの移行作業をスムーズにする仕組みがすでに盛り込まれており、話題になっています。
Pixel向けCanary版に“乗り換え支援”の仕組みを追加
Googleが提供するPixelシリーズのCanary版「Android Build 2512」では、セットアップ時に個人データの移行を容易にする新機能が確認されています。これはGoogleとAppleが共同で整備しているとされ、AndroidからiPhoneへの移行手順がこれまでより大幅に簡略化される可能性があります。
Canary版は一般ユーザー向けではないものの、この機能の存在は両社がクロスプラットフォームの連携強化に本格的に取り組んでいる証拠と見られています。
近年は、GoogleがAirDropの仕組みを解析し、Pixel 10からiPhoneへQuick Shareでファイルを送れるようにするなど、両陣営間での互換性向上が進んでいます。ただ、この“裏技”はApple側の仕様変更で無効化される可能性もあり、恒久的に利用できるかは不透明です。
iOS 26.2は間もなく公開へ ただし移行機能は搭載見送り
一方Appleは、まもなくリリースされるiOS 26.2ではAndroid→iPhoneの乗り換え機能を見送った模様です。現時点では今後のアップデートで追加される見通しとされています。
iOS 26.2はすでに2つ目のリリース候補（RC）が配信されており、正式版は数日以内に公開される可能性が高いとみられています。
iOS 26.2で追加・改善される主な機能
iOS 26.2では、PodcastやApple News、Apple Gamesなどのアプリが大幅にアップデートされます。最近のベータ版から判明している主な変更点は以下の通りです。
Podcastアプリの強化
- エピソードのチャプターを自動生成
- Playerやトランスクリプト画面に関連番組を表示・フォロー可能
- エピソード内リンクへすぐアクセスできる「From This Episode」追加
Apple Newsに4つの新セクション
- Sports
- Puzzles
- Politics
- Food
Apple Gamesアプリの改善
- 友人がプレイ中のゲームなどでライブラリを絞り込み可能
- アプリ操作時のコントローラー互換性改善
- チャレンジのスコアがリアルタイム更新
その他の変更点
- CarPlayで固定メッセージの削除に対応
- ロック画面の時計の濃さを調整できる「Liquid Glass」スライダー追加
- リマインダーアプリでアラーム作成に対応（スヌーズや完了操作も可能）
- 睡眠スコアのカテゴリ変更（最高評価が“Very High”に）
- EU地域でデフォルトアシスタントの変更が可能に
- AirDropで非連絡先ユーザーへ30日間ファイル共有が可能に
iPadOS 26.2の変更点
- Freeformで表の利用が可能に
- Apple Musicの歌詞表示がオフラインでも利用可能に
複数OSの垣根がさらに低くなる時代へ
GoogleとAppleが直接協力しながら乗り換えを円滑にする取り組みは、これまでにない大きな動きです。iOS・Android双方が互換性向上へ舵を切り始めており、今後スマートフォンのプラットフォーム選びはより自由度が高まっていくかもしれません。
