
本日、インターネットの広範囲でアクセス障害が発生しており、特に人気サービスであるX(旧Twitter)やChatGPTなどが利用できない、または非常に不安定な状態に陥っています。現在、この大規模な障害は、インターネットの基盤を支える主要サービスの一つ、Cloudflare(クラウドフレア)のシステムダウンが原因と見られています。
なぜCloudflareの障害で広範囲に影響が出るのか?
Cloudflareは、世界中のウェブサイトに「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)」を提供している巨大インフラ企業です。CDNとは、ウェブサイトのデータを世界中に分散配置し、ユーザーがより速く、サーバーに負荷をかけずにアクセスできるようにする仕組みです。また、サイバーセキュリティ対策としても広く利用されています。

このように多くのウェブサービスがCloudflareのシステムに依存しているため、その中枢で障害が発生すると、今回のように依存度の高い多くのサイトが一斉にダウンするという事態が発生します。これはインターネットの「集中化」がもたらす避けがたいリスクの一つとも言えます。
大人気サービスが利用不能に
現時点(日本時間2025年11月18日)で、最も影響が確認されているのは、コミュニケーションツールのXや、生成AIサービスのChatGPTなどです。これらのサービスでは、一部または全てのユーザーがアクセスできない、あるいはアクセスできても読み込みが非常に遅いといった状況が報告されています。

SNSでの情報収集やAIによる作業が滞り、ビジネスや個人の活動に大きな影響が出ています。
一方で、Cloudflareを利用していない一部のサービス、例えばRedditやGeminiなどは通常通り稼働している模様です。「やることを探している」ユーザーにとっては、これらのサービスが現在の受け皿になっているようです。
復旧への動きと過去の事例
Cloudflareはこの障害を把握しており、公式のステータスページで状況の更新を続けています。障害は断続的に発生しているようで、一時的に接続できるサイトもあるものの、根本的な解決には至っていない状況です。
大規模なインフラ障害はこれが初めてではありません。例えば、先月にはAmazon Web Services(AWS)で問題が発生した際に、RedditやSnapchatなど多数のサイトが一時的にダウンする事態がありました。主要なインフラプロバイダーのトラブルが、いかに現代のインターネット利用に大きな影響を与えるかを改めて示しています。
現在のところ、完全な復旧時期は未定ですが、一刻も早い安定稼働が望まれます。ユーザーの皆様には、Cloudflareのステータスページや公式アナウンスを確認しながら、状況が改善するまでお待ちいただくことをお勧めいたします。

