
Nothingが新モデル「Phone (3a) Lite」を正式に公開しました。先に噂されていた“Phone (3)”シリーズの最終モデルにあたる端末で、同社らしい透明パネルのデザインは健在。ブラックとホワイトの2色が用意され、内部パーツのレイヤーが透けるミニマルな外観が特徴となっています。
透明デザインは継承、スペックは日常使いに最適化
Phone (3a) Liteは、MediaTek Dimensity 7300 Proを採用し、5,000mAhの大容量バッテリーを搭載。急速充電は最大33Wまで対応し、ライトなユーザーなら余裕で丸一日使える設計です。ワイヤレス充電には非対応ですが、価格帯を考えれば割り切りと言えます。

ディスプレイは6.77インチのAMOLEDで、120Hzのリフレッシュレートに対応。解像度はフルHD+で、通常時は1,300ニト、HDR表示では最大3,000ニトまで明るさが向上し、屋外の視認性にも期待できます。フロントカメラは16MPで、背面は50MPメイン+50MPテレフォト+8MPの構成。ただし、いずれも光学式手ぶれ補正(OIS)には対応していません。
Glyphライトは控えめ、長期アップデートは6年のセキュリティ保証
透明ボディと言えばNothingの「Glyph Interface」をイメージする人も多いですが、Phone (3a) Liteではライト演出は最小限。外観の“Nothingらしさ”は保ちつつ、機能としてはシンプルな構成です。
ソフトウェア面では、Android 15をベースにしたNothing OS 3.5を搭載し、3回のメジャーアップデートと6年のセキュリティ更新が保証されています。
価格は手ごろ、ストレージは128GB/256GB
予約受付はすでに開始されており、RAMは8GB、ストレージは128GBと256GBの2種類。海外価格はそれぞれ£249/€249、£279/€279となっており、シリーズの中でも“廉価版”に位置づけられるモデルです。
日本展開の可能性は極めて高い
現時点でNothingは各国の具体的な販売地域を段階的に案内している段階ですが、Nothing Japan公式Xアカウントは「Phone (3a) Lite、登場。」としてティザーを公開済みです。投稿内では日本での取り扱いに関して「追ってお知らせ」と明言しており、日本向けリリースの可能性は非常に高いと見られます。
この状況から、発表自体はグローバルで行われつつ、日本市場も視野に入れた展開が既定路線であることが読み取れます。
“買いやすいNothing”として存在感を強めるか
Phone (3a) Liteは、派手さよりも日常的な使いやすさと価格を重視したモデルと言えます。透明デザインというブランドのアイデンティティを残しつつ、コストを抑えた構成にすることで、より広い層にアプローチできる立ち位置へ。
今後、日本での正式アナウンスが行われれば、ミドルレンジ市場に新たな選択肢が増えることになりそうです。

