
スマートフォン業界における高画素化競争はこれまで長らくサムスンの独壇場でした。しかし、ソニーがついにその構図を揺るがすかもしれません。新たなリークによると、同社はモバイル向けとして初の200メガピクセルセンサー「LYT-910」を開発中で、2026年のフラッグシップモデルに採用される見込みです。
ほぼ1インチの超大型センサー、圧倒的な解像力

情報提供者によれば、「LYT-910」は1/1.11インチという極めて大型のセンサーで、ピクセルサイズは0.7μm。これは、Galaxy S25 Ultraに搭載されているサムスン製ISOCELL HP2(1/1.3インチ、0.6μm)を大きく上回るサイズです。
センサーは**デュアルレベルRemosaic技術(QBC/QQBC)**を採用し、50MPモードと200MPモードの両方で効率的な処理を実現。これにより、撮影スピードと画質の両立が期待できます。
HDR性能と動画撮影機能も強化
LYT-910のダイナミックレンジは100dB超とされ、明暗差の激しいシーンでも自然な描写が可能とのこと。さらに、4K/120fpsおよび8K/30fpsのHDR動画撮影に対応し、夜景から日中の屋外撮影まで幅広く高品質な映像を記録できるようになります。
また、2倍・4倍のロスレスデジタルズームにも対応し、画質を損なわずに構図を変えられる点も注目です。
2026年のフラッグシップ機に搭載予定、Xperia 1 VIIも候補に
リーク情報によると、この新型センサーは2026年登場予定のハイエンドモデルに搭載されるとのこと。OppoやVivo、Xiaomiの「Ultra」シリーズで採用される見込みですが、当然ながらソニー自身の次期フラッグシップ「Xperia 1 VII(仮称)」も有力な候補と見られています。
もし実現すれば、ソニーは自社開発センサーを自社製スマートフォンに投入することで、撮影性能をさらに磨き上げることになるでしょう。
サムスンに迫る新たな挑戦
これまで超高画素分野ではサムスンが優勢でしたが、LYT-910の登場によって勢力図が変わる可能性があります。単に画素数を増やすだけでなく、光の処理効率やダイナミックレンジといった“質”の部分で勝負している点こそ、ソニーらしいアプローチといえます。
スマートフォンカメラの進化が一段と加速する中で、LYT-910はその象徴的存在になるかもしれません。写真や映像を愛するユーザーにとって、2026年は注目の年となりそうです。

