
POCOがグローバル市場向けに準備を進めている次期フラッグシップ「POCO F8」シリーズ。その発売に先駆け、認証情報やリークを通じて一部仕様が明らかになっています。今回、新たにバッテリー容量の詳細が判明し、注目を集めています。
グローバル版は中国モデルよりも小容量に
リーカーのKacper Skrzypek氏によると、「POCO F8 Pro」は6,210mAh、「POCO F8 Ultra」は6,500mAhのバッテリーを搭載するとのことです。これはベースモデルとなる中国版「Redmi K90」シリーズよりもやや小さい容量で、Redmi K90が7,100mAh、K90 Pro Maxが7,500mAhを搭載しているのに対し、グローバル版では軽量化を重視した仕様になると見られます。
同様の傾向は前世代の「POCO F7」シリーズでも見られ、Redmi K80シリーズよりも小型バッテリーを採用していました。性能面ではほぼ同一ながら、サイズや重量のバランスを考慮した最適化が施されているようです。
ディスプレイやオーディオ面も上位モデル仕様に
ディスプレイは「POCO F8 Pro」が6.59インチ、「POCO F8 Ultra」が6.9インチの有機ELパネルを採用し、2K解像度と120Hzリフレッシュレートに対応する見込みです。さらに、超音波式の画面内指紋センサーを搭載し、操作性とセキュリティの両面で強化されています。
オーディオ面では、F8 Proがデュアルスピーカー構成、F8 Ultraは背面にもスピーカーを追加した「2.1chサウンドシステム」を採用するとされており、より立体的で迫力のあるサウンド体験が期待できます。
Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載か
ソフトウェアはAndroid 16ベースの「HyperOS 3」を標準搭載。チップセットは「POCO F8 Pro」にSnapdragon 8 Elite、「F8 Ultra」に最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5が採用される可能性が高いと見られています。メモリ構成は最大16GBのLPDDR5X RAM、ストレージは最大512GBのUFS 4.1と、ハイエンドクラスの構成です。
カメラ構成も大幅に強化
カメラについては、F8 Proが50MP(OmniVision Light Fusion 800、OIS対応)のメインカメラに加え、8MPの補助カメラと50MPの2.5倍望遠カメラを備えるトリプル構成。一方のF8 Ultraは、より高性能な50MP(OmniVision Light Fusion 950、OIS対応)メインカメラに加え、同じく50MPの超広角および3.5倍ペリスコープ望遠を搭載する見込みです。フロントカメラはF8 Proが20MP、F8 Ultraが32MPとなり、セルフィー性能も強化されています。
高耐久ボディでフラッグシップらしさを強調
両モデルともメタルフレームを採用し、防塵防水性能はIP68/IP69に対応。アウトドアや過酷な環境でも安心して使用できる耐久性を備えています。
正式発表の日程はまだ明らかになっていませんが、F8 Ultraがすでに認証を通過していることから、登場はそう遠くなさそうです。Redmi K90シリーズをベースにしながらも、グローバル市場向けに独自の調整を施したPOCO F8シリーズは、再びコストパフォーマンスの高いハイエンドモデルとして注目を集めることになりそうです。

