サムスン、新型200MPセンサー「ISOCELL HP5」を発表―望遠カメラ向けでOPPOなどが採用へ

韓国サムスンは、新たに200MPのカメラセンサー「ISOCELL HP5」を正式発表しました。高解像度ながらも望遠撮影に適した設計となっており、今後はOPPOやRealmeなど、カメラ性能を重視する中国ブランドが採用する見込みです。


200MPで質感を極める新世代イメージセンサー

「ISOCELL HP5」は16,384×12,288ピクセルの解像度を持つ200MPセンサーで、すでに量産が開始されています。ピクセルサイズは0.5μm、センサーサイズは1/1.56インチと、バランスの取れた構成が特徴です。Tetra2Pixel技術によるRGBベイヤー配列を採用し、環境光に応じて4画素または16画素を1つにまとめるピクセルビニングにも対応しています。

フレームレートは最大7.5fps(200MP時)で、50MPでは30fps、12.5MPでは90fpsの撮影が可能。動画は8Kで30fps、4Kで120fps、FHDでは最大480fps(AFなし)まで対応しています。


撮影体験を高める多彩な機能

電子ローリングシャッターを採用し、10ビットADC精度やSmart-ISO ProによるHDR撮影にも対応。オートフォーカスはSuper QPD(PDAF)方式を採用しており、動体撮影にも強い性能を備えています。インターフェースは4レーンD-PHY/3トリオC-PHYで、RAW8からRAW14までの多様な出力形式をサポートします。

また、動作温度範囲は−20℃から+85℃と広く、スマートフォン向けとしては極めて高い耐環境性を持ちます。


サムスン自身は採用せず、OPPOやRealmeに期待

リーカーの@UniverseIce氏によると、このISOCELL HP5はサムスン自身のスマートフォンには採用されない見通しとのこと。その代わり、OPPOやRealmeといった中国メーカーが、次世代のカメラ特化モデルに搭載する可能性が高いとされています。

一方で、サムスンは依然として自社製スマートフォンに旧型のSony IMX854センサーを使い続けるとの指摘もあり、一部では戦略面での疑問の声も上がっています。


新型ISOCELL HP5は、サムスンのセンサー技術がさらに進化したことを示すものです。自社製品での採用は見送られるものの、他ブランドのスマートフォンを通じて、その実力が市場で明らかになる日もそう遠くなさそうです。

ソース

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