
Samsungのスマートリング「Galaxy Ring」に関して、バッテリー不具合を訴える声が増えています。中にはバッテリーが膨張し、指から取り外せなくなったことで病院に搬送されたユーザーも現れました。
数時間しか持たないとの声も
Galaxy Ringは最大7日間の連続使用をうたっていますが、一部ユーザーからは「数か月の使用後、数時間しか持たなくなった」との報告が寄せられています。こうした不具合は以前からRedditなどで散見されていましたが、今回のケースはさらに深刻です。
フライトを断念し病院へ直行


テック系YouTuberのDaniel氏(Zone of Tech)は、搭乗直前にリングのバッテリーが膨張したため、フライトをキャンセルして病院へ直行することになったと報告しました。チタン製の筐体に守られたGalaxy Ringは自力で外すことが難しく、無理に取り外そうとすればバッテリーに穴が開き、発火の危険もあります。そのため、医療機関で安全に処置を受ける必要がありました。
安全設計の課題が浮き彫りに
Daniel氏によると、膨張したリングは強い痛みを伴い、外部の手助けなしでは外せなかったとのことです。バッテリー膨張は最悪の場合、火災につながる恐れがあり、今回の件は重大事故になりかねませんでした。この出来事は、ウェアラブル製品に搭載されるバッテリーが万一の際に安全に取り外せる設計であるべきだという課題を改めて突きつけています。
サムスンの対応は未発表
現時点でサムスンからGalaxy Ringのバッテリー問題に関する公式なコメントは出ていません。今後の対応が注目されるとともに、ユーザーは使用中に違和感を覚えた際には速やかに利用を中止することが求められます。