Samsungは、フラッグシップ「Galaxy S25」シリーズ向けにAndroid 16ベースの安定版「One UI 8」の配信を正式に開始しました。非Pixel端末として初めての大規模OSアップデートであり、Samsungのソフトウェア提供体制の向上を示す重要な一歩となります。
Galaxy S25ユーザー、安定版Android 16がついに到着
今回の安定版アップデートは、まず韓国でGalaxy S25、Galaxy S25 Plus、Galaxy S25 Ultra向けに提供されており、数日以内にその他の国にも展開される予定です。Galaxy S25 Edgeも対象となっており、公開ベータを経ていないモデルでも安定版が利用可能となります。
ベータプログラム参加者は約555MBのOTA更新で安定版に移行できますが、その他のユーザーは約4GBのフルファームウェアをダウンロードする必要があります。
One UI 8で追加された主な機能
One UI 8はAndroid 16の導入に加え、AI機能やユーザー体験を強化した多くの新機能を備えています。
- Now Briefの強化：交通情報やリマインダー、Galaxy Watch連携の健康情報など、個人向け情報を提供
- Quick Share再設計：よりスムーズな共有体験を実現
- Auracast対応：複数の近接デバイスへ音声を配信可能
- Knox Enhanced Encrypted Protection (KEEP)：アプリごとの暗号化ストレージで機密情報を保護
- Knox Matrix：深刻なセキュリティリスク検出時にSamsungアカウントから自動サインアウト
- Secure Wi-Fi強化：公共ネットワークでの保護機能向上
さらに、マルチモーダルAIやGemini LiveによるリアルタイムAI支援、Google Circle to Searchの翻訳強化なども含まれています。動画・音声アプリ向けの「Audio Eraser」や、新しい時計デザインによる壁紙連動カスタマイズも追加されました。
大画面・折りたたみ端末向けの最適化
One UI 8はGalaxyスマートフォン・タブレットのハードウェア特性にも対応。大画面端末ではAI生成コンテンツを簡単にドラッグ＆ドロップできるMulti Window機能や、Z Flip向けのFlexWindow機能でハンズフリー操作が可能です。
今後のアップデート対象端末
2025年中にOne UI 8安定版が提供されるGalaxy端末は以下の通りです。
- フラッグシップシリーズ：Galaxy S25、S24、S23シリーズ、Z Fold 6、Z Flip 6、Z Fold 5、Z Flip 5、S23 FE、S22シリーズ、Z Fold 4、Z Flip 4、S21 FE
- タブレット：Galaxy Tab S10シリーズ、S10 FE、S10 Lite、S9シリーズ、S9 FE、S8シリーズ
- Aシリーズ：A56 5G、A36 5G、A26 5G、A17、A17 5G、A07、A06 5G、A55 5G、A35 5G、A25 5G、A16、A16 5G、A15 5G、A06、A54 5G、A34 5G、A73 5G、A53 5G、A33 5G
Samsungはこれにより、非Pixel端末でも早期に最新Androidを利用できる体制を整えつつあり、Galaxyユーザーにとって待望のアップデートとなっています。
