サムスンが2026年に投入予定の次世代フラッグシップチップセット「Exynos 2600」に関する新情報が浮上しました。Armの最新CPUクラスター「Lumex」を採用し、従来比で最大5倍のAI処理性能を実現する可能性があるといわれています。
AI処理を大幅強化するExynos 2600
これまでスマートフォン用チップセットは主にOSやアプリの動作を支えてきました。しかし、生成AIやオンデバイスAIなど、より高負荷な機能が求められる現在では処理能力の進化が不可欠です。
Exynos 2600はArmの新しい「Lumex」アーキテクチャを採用し、CPUコア内にAIアクセラレーターを統合。専用NPUを搭載せずとも、高速かつ効率的なAI処理を実現できるとされています。これにより、AI性能は最大5倍、電力効率も3倍向上すると見込まれています。
サムスンが掲げる「2030年までに90%のAI処理をオンデバイスで実現」という目標に向け、大きな一歩になる可能性があります。
CPUとGPUも進化
Lumexプラットフォームの「C1 CPUクラスター」には、従来のCortex-X925に比べて25%高速な「C1-Ultra」コアを2基、さらに強化された「C1-Pro」コアを6基搭載。これにより、日常的な処理から高負荷な作業までスムーズにこなせるパフォーマンスが期待されます。
GPUには「Mali-G1 Ultra」を採用。前世代のImmortalis-G925と比較して20%の性能向上に加え、消費電力削減やレイトレーシング性能40%向上、ネイティブアップスケーリング対応といった進化も報告されています。
2026年Galaxy S26シリーズで初搭載か
サムスンはまだExynos 2600の詳細を正式に発表していませんが、既にベンチマークテストではExynos 2500を大きく上回る結果が確認されています。さらに量産準備も進められているとされ、2026年に登場予定のGalaxy S26シリーズに搭載される可能性が高いとみられています。
AI処理能力の飛躍的な向上に加え、CPU・GPU性能の進化も期待されるExynos 2600。次世代Galaxyがどのような体験をもたらすのか、来年の発表に注目が集まります。
