
サムスンが間もなく発表を控える新型拡張現実(XR)ヘッドセット「Galaxy XR」に関して、未発表の機能が思わぬ形で明らかになりました。同社のカメラ関連アプリ「Camera Assistant」の最新版に、3D(空間)写真や動画を撮影できるオプションが発見されたのです。
アプリ更新で浮上した3D撮影機能

「Camera Assistant」アプリのバージョン4.0.0.3において、Galaxy XRヘッドセットが本体カメラを使って3D映像を記録できることを示す記述が見つかりました。この機能が正式に実装されれば、Appleの「Vision Pro」との競争力を大きく高める要素となりそうです。

現時点でアプリはGalaxy S25 FE向けに配信されていますが、機能自体はまだ有効化されておらず、APKファイルを別機種に移して初めて確認できたと報告されています。
韓国で9月29日発表の可能性
Galaxy XRは「Project Moohan」というコードネームで開発されており、9月29日に韓国で発表されるとの噂が有力です。世界初の「Android XR」ベースのヘッドセットとなり、Androidアプリやゲームの利用に対応する見込みです。
操作は手や指先のジェスチャーで行えるほか、専用コントローラーも用意されますが同梱はされないとみられています。
予想される仕様と価格帯
現時点の情報によれば、Galaxy XRには高解像度のマイクロOLEDディスプレイ(高リフレッシュレート対応)が2枚搭載され、外部バッテリーパックを備える可能性があります。価格は1,800〜2,800ドル(約27万〜42万円)とされ、高価格帯ながらも最新技術を詰め込んだモデルになると見られています。
サムスンが誤って示した「3D撮影機能」は、正式発表を前に同社の戦略を垣間見せるものとなりました。Galaxy XRが実際にどのような体験を提供してくれるのか、今月末の発表に注目が集まります。