
Googleが次期「Pixel 10」シリーズに搭載予定の独自チップセット「Tensor G5」について、ゲーマーを中心に不安の声が広がっています。
MaliからPowerVRへ ― ゲーム互換性への影響
Reddit上で注目を集めているのは、Tensor G5のGPUが従来のArm系MaliからPowerVR製GPUへ切り替えられるという点です。
この変更により、一部の人気ゲームとの互換性に問題が生じる可能性が指摘されています。特に『原神(Genshin Impact)』は、公式の動作要件でPowerVR GPUを完全に除外しており、動作不可となる恐れがあります。また、ゲームエンジン「Godot」でも深刻な互換性の問題が報告されています。
ユーザーの反応 ― 「高価格帯に見合わない」
投稿に寄せられたコメントでは、以下のような声が目立ちます。
- 「ポケモンGOですら現状まともに動かないのに、さらに悪化するのでは」
- 「Pixelはソフトウェアは優秀だが、ハードウェア性能は価格に見合わない」
- 「Snapdragonを搭載してくれれば問題は解決するのに」
一方で、PowerVRの持つAI処理やレイトレーシング機能に注目し、「GoogleがカメラやAI強化のために選んだのではないか」と前向きに捉える意見も見られます。
ゲーム用途よりAI重視の戦略か
Tensorシリーズは当初から機械学習性能を重視して設計されてきました。今回のGPU刷新も、ゲーム性能よりもAI処理や画像認識機能の強化を狙ったものだとする見方があります。ただし、モバイルゲーム市場の拡大を考えると、ゲーマー層を切り捨てるような設計はリスクとも言えます。
まとめ
Pixel 10に搭載されるTensor G5は、大幅なGPU刷新により今後の性能評価が注目されています。Googleの狙いはAIやカメラ機能の強化にあるとみられますが、ゲーマーからは「互換性問題」と「価格に見合わない性能」への不満が噴出。実際のレビューや動作検証が出揃うまでは、議論が続きそうです。