Pixel 10のティザー動画公開 ─ GoogleがiPhoneを皮肉る挑発的プロモーション

Googleは現地時間8月20日に発表予定の新型フラッグシップスマートフォン「Pixel 10」および「Pixel 10 Pro」のティザー動画を公開しました。しかし、その内容は新機能の紹介よりも、AppleのiPhoneへの痛烈な皮肉に満ちたものとなっています。

Pixel 10のデザインや発売日、すでに既知の情報

今回公開された動画では、Pixel 10シリーズのデザインが登場していますが、これはすでに数カ月前にリークされたもので、新たなビジュアル的サプライズはありません。発表日が8月20日であることもすでに公式にアナウンスされており、ティザーとしては異例とも言える内容です。

矛先はiPhoneへ、「soon」の定義にチクリ

動画の冒頭で響く重厚な男性ナレーションは、次のようなセリフで始まります。

「新しい機能が“まもなく登場”と言われ続け、気づけば1年が経っているなら、“まもなく”の定義を変えるか、スマホそのものを変えるべきだ。」

この言葉は、2024年9月に発表されたAI搭載の新型Siriがいまだリリースされていないことを揶揄するものと見られています。また、「ask more of your phone(スマホにもっと期待しよう)」というタグラインも、Siriが多くの質問に正確に答えられない現状を皮肉っていると捉えられます。

BGMに込められた隠れたメッセージ

さらに、動画で使用されている楽曲はDr. Dreの「The Next Episode」のインストゥルメンタルバージョン。この選曲もただの演出ではありません。Appleは2014年にBeats by Dreを買収しており、Googleがあえてこの楽曲を使うことでAppleへの対抗意識をさりげなく表現しているのです。

新機能の目玉が少ないPixel 10、攻めのプロモーションで勝負

Pixel 10シリーズは、大幅なスペックアップや新機能追加といった目立った進化が少ないと噂されています。そうした背景もあり、GoogleはAppleをターゲットにした挑発的なマーケティング戦略を採用していると考えられます。特にアメリカ市場では、iPhoneが圧倒的なシェアを誇る中、Pixelブランドの存在感を高めるためにこのようなアプローチを取っているのでしょう。

正式発表まであと2週間。このティザーが市場でどこまで注目を集めるのか、そしてPixel 10シリーズがどのような「サプライズ」を用意しているのか、今後の動向に注目が集まります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
PixelPixel 10シリーズ
スポンサーリンク
Sumahodigestをフォローする
スポンサーリンク