
Google フォトが10周年を迎え、これまでにない規模での機能拡張を発表しました。1.5億人以上のユーザーが90兆枚を超える写真と動画を保存するこのサービスに、AI編集や新たな共有方法、検索精度の向上など、多数の便利な新機能が加わります。
AIによる編集機能がさらに進化
今回のアップデートの目玉となるのは、AIによる写真編集機能の刷新です。従来の手動ツールとAIによる提案機能をひとつの画面に統合し、より直感的な編集体験を実現しました。
特に注目されているのが、Pixel 9シリーズで先行提供されていた「Reimagine(再構築)」と「Auto Frame(自動フレーミング)」機能の一般公開です。これらはまず2025年6月からAndroid向けに順次提供開始され、iPhoneユーザーにも年内に展開される予定です。
QRコードでアルバム共有がよりスムーズに
新たに追加された「QRコードアルバム共有」機能により、写真アルバムをQRコードで簡単に共有できるようになりました。イベントやパーティーでコードを読み取るだけで、ゲストがその場で写真を閲覧したり、自分の写真を追加することも可能です。

思い出の場所が地図で一目瞭然に
コレクション内に新設された「場所」タブでは、撮影した写真が地図上に表示され、旅行や外出の記録をビジュアルで振り返ることができます。写真が撮られた場所を直感的に確認できるため、思い出の整理にも役立ちます。
より自然な検索が可能に
Google フォトの検索機能も強化されました。「キラキラした青いドレスの私」や「ビーチにいるアリス」といった自然な言葉で検索できるようになっています。これは、人物やペットの名前を「人物とペット」セクションでラベリングしておくことで活用可能です。
思い出機能もよりパーソナルに
毎月・毎年の自動アルバム作成機能や、好きな人・場所・ペットを選ぶだけで短編ムービーを作成してくれる「ハイライト動画」など、思い出を自動で整理・演出する機能も充実しています。
さらに、特定の人物や日付を思い出表示から非表示にする設定や、時系列/テーマ別など表示形式の切り替えも可能になり、個人の好みに合わせたカスタマイズ性が向上しました。
フィード整理やストレージ管理も強化
写真フィードを整理するための新しいグリッド設定では、ミームやGIF画像を非表示にしたり、類似写真をまとめたりすることができます。また、「空き容量を増やす」機能では、クラウドにバックアップ済みの写真を端末から削除してストレージを確保することが可能です。
新機能の提供時期
QRコードによる即時アルバム共有機能はすでに順次展開が始まっており、刷新されたAI編集機能は2025年6月にAndroidから提供開始されます。iOS版については年内に配信される予定です。
10周年という節目を迎え、Google フォトは日常の思い出をより豊かに、そして簡単に管理・共有できるプラットフォームへと進化を遂げています。今後のアップデートにも期待が高まります。