
先日MWC 2025で発表されたXiaomi 15 Ultraが、カメラ性能において大きな注目を集めました。しかし、最新のDXOMARKスコアによると、その評価は期待を下回るものとなりました。
DXOMARKのカメラ評価で13位にランクイン

Xiaomi 15 Ultraは、DXOMARKのグローバルカメラランキングで 153点を獲得し、13位 にランクインしました。このスコアは、Google Pixel 8 ProやOPPO Find X6 Proと並ぶものであり、これらの端末が発売から1年以上経過していることを考えると、最新機種としてはやや物足りない結果といえます。

なお、ライバル機種である Galaxy S25 Ultraは、さらに厳しい評価を受け、24位に沈みました。サムスンのフラッグシップモデルがこの順位にとどまったことは、多くのユーザーにとって予想外の出来事だったのではないでしょうか。
ランキングのトップは、依然として Huawei Pura 70 Ultra が占めており、Google Pixel 9 Pro XLとHONOR Magic6 Proが2位を共有する形となっています。
Xiaomi 15 Ultraのカメラ性能、評価されたポイント
DXOMARKは、Xiaomi 15 Ultraのカメラにおける 高いテクスチャ表現力と低ノイズ性能 を高く評価しました。特に、
- 正確な露出と広いダイナミックレンジ(写真・動画)
- 鮮やかで正確な色再現とホワイトバランス(明るい環境下)
- 全ズーム域での高いディテール再現性
- 明るい環境でのノイズ抑制
といった点が強みとして挙げられました。
いくつかの課題も浮き彫りに
しかし、一方で いくつかの欠点 も指摘されています。
- 写真や動画での 暖色系のカラーバイアス(色偏差)
- 背景ボケの処理による 被写界深度の狭さ(グループショットでの被写体ボケ)
- 強い逆光時のコントラスト問題
- ゴーストやフレアなどのアーティファクト(画像の乱れ)
- 暗所撮影時のディテール損失
- オートフォーカスの不安定さ(ステッピング現象)
- 競合機種と比べて劣る動画手ブレ補正
これらの点が、Xiaomi 15 Ultraがトップランクに食い込めなかった要因となったようです。
今後のカメラ競争の行方は?
Xiaomi 15 Ultraは、確かに高いカメラ性能を持っていますが、最新フラッグシップとしては期待ほどの結果を残せませんでした。一方で、Galaxy S25 Ultraの24位という結果を考えれば、ライバルメーカーも苦戦していることがうかがえます。
今後、各メーカーがどのようにカメラ性能を進化させ、ランキングを塗り替えていくのか、次世代モデルの登場に期待したいところです。