
全国人民代表大会代表であり、小米(シャオミ)の創業者兼董事長(会長)兼CEO、さらに金山ソフトウェアの董事長も務める雷軍(レイ・ジュン)氏は、3月5日に開催された第14期全国人民代表大会第3回会議の「代表通路」で記者の質問に応じました。
世界市場での小米の存在感を強調
雷軍氏は小米の実績について説明し、「5年前に技術革新を強化し、コア技術への投資を拡大する決意を固めました。当時、5年間で1,000億元を投資する計画を立てましたが、実際には約1,050億元を投じました。この巨額の研究開発投資により、小米は大きく変革を遂げました」と述べました。

さらに、「小米は18四半期連続で世界のスマートフォン市場でトップ3に入り続けています。昨年は1億7,000万台を販売し、世界市場シェアの14%を占めました。これは、世界で販売されたスマートフォン7台のうち1台が小米だったことを意味します。また、小米は引き続き高級スマートフォン市場への進出を強化しています」と強調しました。
技術革新と高級市場への挑戦
雷軍氏は「製造業は中国の国の礎であり、強国となる基盤です。小米は製造業の発展に貢献する企業として、今後も技術革新の道を歩み、高級化戦略を推進していきます。そして、新たな生産力を育成し、最新の人工知能技術をさまざまなデバイスに応用することで、より多くの消費者にテクノロジーの恩恵を届けていきます。これを通じて、中国式現代化の発展にも貢献してまいります」と述べました。
小米の高級市場戦略と今後の展望
小米は近年、高級市場への進出を戦略的な目標として掲げており、最新の「小米 15 Ultra」は6,499元(約13万円)からの価格設定で安定しています。昨年末の新製品発表会では、小米グループの合伙人(パートナー)であり、総裁兼スマートフォン部門の総裁、小米ブランドの総経理である盧偉氷(ルー・ウェイビン)氏が、「小米の高級市場への挑戦は5年前から始まっており、4,000〜6,000元(約8〜12万円)の価格帯を確立し、今後は6,000元以上の超高級市場での突破を目指していく」と発表しました。
小米が今後、高級市場でどのような進化を遂げるのか、引き続き注目されます。