
Android 15で追加されたAndroid OSの機能の一つ「プライベートスペース」。
起動する際に認証が必要な別スペースを端末内に作成し、一部のアプリを機密性の高い領域で管理できるという機能です。
しかし今回、国内版のXperiaではAndroid 15アップデート後の同じ機種であってもSIMフリー・キャリア版によってこの「プライベートスペース」に対応していないものがあることが判明しました。
au/UQmobile、ソフトバンク版のXperiaは「プライベートスペース」非対応
今回明らかになったのは、Android 15へアップデート後のXperia 1 VI、Xperia 5 V、Xperia 10 Vのうち、SIMフリー版とドコモ版では「プライベートスペース」利用可能になっているのにも関わらず、au/UQmobile版とソフトバンク版のこれらの機種では同機能が使用できない、という点です。

Android 15の取説を比べてみても、SIMフリー版やドコモ版では「プライベートスペース」に関する記述があるのに対し、au/UQmobile版やソフトバンク版にはその記述がないことが分かります。

ちなみにこれは、Xperia 1 VI、Xperia 1 V、Xperia 5 V、Xperia 10 Vすべてで同様です。
また、国内版のXperia 10 VIにはまだAndroid 15アップデートは提供されていませんが、Xperia 10 Vでもこの違いがあることから、Android 15アップデート後のXperia 10 VIでも同様にSIMフリー版/ドコモ版ではプライベートスペースが使用可、au版やソフトバンク版では使用不可、となることがほぼ確実だと思われます。
Android 15以降、国内版Xperiaのファームウェア番号はSIMフリー版、キャリア版すべて共通となったので、基本的には中身も同じはず。それにもかかわらず、なぜこういった機能の使用可・不可という違いができるのかは謎です。
この「プライベートスペース」機能の有無は使わない人にとっては大した問題ではないかもしれませんが、一部のユーザーにとっては重要な機能。これからAndroid 15アップデート対応のXperiaを購入するという方は、キャリア選びも慎重にすることをおすすめします。
また、同機能の有無は2025年の新型Xperiaや、Android 16以降も引き継がれる可能性があるので、注意が必要です。