Googleが2020年にリリースした廉価版Pixel、Pixel 4a。同モデルに対する最近の「サプライズアップデート」によって、かなり大きな問題が発生していることが明らかになりました。
喜ばれるはずのアップデートが逆効果に
Pixel 4aは2020年に発売されたモデルで、現在のGoogleが提供する7年間のOS・セキュリティアップデート保証の対象外です。そのため、Googleが突然Pixel 4a向けのアップデートを配信した際、多くのユーザーが驚きと喜びの声を上げました。
このアップデートは「Pixel 4a Battery Performance Program」と呼ばれ、バッテリーの安定性を向上させることを目的としていました。ただし、Googleは同時に「充電間隔が短くなる可能性がある」と警告していたのです。この一文を軽く考えてしまったユーザーも多かったようですが、Redditでの議論を見る限り、事態は予想をはるかに超える問題へと発展しています。
怒りの声が続出:「このアップデートは詐欺だ!」
Redditのスレッドには、多くのPixel 4aユーザーから不満が寄せられています。ある投稿者は次のように述べています。
「アップデートが配信されたとき、Googleがまだこの古い端末を気にかけてくれていると思って感謝していました。でも間違いでした。 これは詐欺に近い行為で、愛用していたスマホを台無しにされました。今まではPixel 9aに買い替えようと思っていましたが、もう絶対にしません。訴訟を起こしてほしいくらいです。」
さらに別のユーザーは、「改善」とされた内容に問題があると指摘しています。
「アップデートの説明が非常に紛らわしかった!『バッテリー性能の向上』なんて良いことづくしのように聞こえるのに、実際にはバッテリーが1時間しか持たない状態になってしまいました。」
また、軽い使用にもかかわらずバッテリーが急激に減る状況に直面した人も少なくありません。
「土曜日にアップデートが来ましたが、フル充電から2%までわずか5時間、しかもほとんど使っていないのに。画面を点けたのも20分ほどです。素晴らしいですね(皮肉)!」
Googleの対応とユーザーの不信感
今回の騒動で特に批判されているのは、Googleの説明不足です。アップデートが具体的に何を改善し、どのような問題に対処しているのか明確にされていません。そのため、ユーザーの間では、問題の詳細が不明なまま旧バージョンに戻すのはリスクが高いという声も上がっています。
救済措置はあるが…
一方で、Googleは影響を受けたユーザーへの救済策も発表しています。問題が生じたPixel 4aのバッテリーを無料で交換できるほか、交換を希望しない場合は50ドルの補償金、もしくはGoogleストアでのPixelデバイス購入に使える100ドル分のクレジットを提供するとのことです。
信頼回復への道のり
突然のアップデートでPixel 4aユーザーに与えたダメージは小さくありません。Googleが今後のアップデートやサポートで透明性を確保し、信頼を取り戻すことが求められています。Pixelシリーズを愛用してきたユーザーにとって、今回の一件が長期的な影響を与えないことを祈るばかりです。
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