ソニーのXperiaスマートフォン、と言えば、数年前に生産拠点を中国からタイに移したことはご存じの方も多いと思います。
また、最近の機種では少なくともXperia 1 VIやXperia 5シリーズといったハイエンドモデルに関してはこのタイで生産されていることが確認されています。
そんな中、Weibo上に今後のXperiaの「生産国」に関して興味深い情報が見つかりました。
重要部分のみを訳すと「ソニーは最近、Xperiaの向上を(中国の)東莞に戻す計画を諦め、インドへの移転を検討しているようだ」とのこと。
また、その理由について「インドでのシェア獲得を狙っているため」とも。
そもそもソニーが生産工場を中国に戻す計画があったという事自体は初耳。
ただ、Xperia ACEシリーズやXperia 10シリーズといった一部のミッドレンジモデル以下に関しては現在でもODMに近い形で中国で生産されているという情報も見かけたことがあるので、ハイエンドモデルの生産も中国に戻す計画があったとしても、それほどおかしくはないような気もします。
ちなみにソニーのインドでのシェアはないに等しい状態。
一方、Xiaomiなどの中国メーカーは、シェア争いの主戦場を国内からインドなどの新興国に移しつつあることは事実。
そういった意味で、ソニーがXperiaでのスマホシェア奪還に向けて中国市場に目を付けた可能性、とうのは皆無ではないような気もします。
コメント
ここ最近のXperiaはハイエンド路線を諦め、より一般向けな仕様に変更されたり、Xperia 5 VIが発売されないといったこともあってか、Xperiaにとって明るいニュースが無い状況です。
こうなってくるとソニーがXperiaの事業から撤退する可能性も出てくるわけですが、Xperiaを存続させるには、新しい市場を開拓するしか手段は無いのかもしれません。
事業を担当している旧ソニーモバイルコミュニケーションズ、消費者であるソニーファンやXperiaファンにとっても以下のような2択しかなかったのだと思います。
①今までの21:9画面とカメラで、刺さる人には刺さるXperia。(採算度外視、当代で事業から撤退)
②より万人受けするスマートフォンとして路線変更し、新規市場も開拓。(独自性の撤廃、事業存続)
今後日本市場では、ウォークマンのようにXperia新製品の周期を2年に1機種といったように縮小していく可能性もありますが、Xperiaファンにとっては、Xperiaが生き残れるのであれば致し方ない戦略といえるでしょう。
ただ、ソニーはこれまでにコンパクトデジタルカメラのサイバーショットでRX100シリーズなどを製造販売していましたが、Xperia 1あたりになってからは新製品が出なくなりました。(VLOGCAMは除く)
Xperiaはミラーレス一眼のαと共にサイバーショットシリーズの息の根を止めたとも言えなくもないため、コンパクトカメラの技術向上という目的で考えると、ある程度Xperiaシリーズはまだ存続する可能性が残っているかもしれません。
※あくまで個人の考察です。