来年1月の発表・リリースが噂されている次世代GalaxyフラッグシップのGalaxy S22シリーズ。
Galaxy Sシリーズの搭載チップが国や地域によってクアルコムのSnapdragon搭載版とサムスンの自社製チップ、Exynos搭載版に分かれることはご存知の方も多いはずで、これまで国内版ではずっとSnapdragon版が展開されてきました。
しかし今回、このGalaxy S22シリーズではSnapdragon/Exynos版の「配分」が変更される可能性がでてきました。
日本を含む「その他」はExynos 2200搭載との情報
韓国フォラム、CLIENに投稿されていたもので、これによると次世代Galaxyの搭載チップは現時点で以下のような配分になる、とのこと:
- 欧州版のExynos 2200搭載は確定
- 北米版のSnapdragon 898搭載も確定
- ただし、ベライゾンはExynos 2200版搭載を希望、現在交渉中
- 韓国、香港、中国版はSnapdragon 898搭載版の可能性が高い
- ただしチャイナテレコムはExynos 2200版を希望、交渉中
- 東南アジアとインドはSnapdragon 898搭載がほぼ確実
- 南米とその他の地域はExynos 2200搭載で確定
これを見る限り、次世代GalaxyではSnapdragon/Exynosの勢力図がいくつかの地域で変わりそうで、さらに同じ国でもキャリアによって搭載チップが異なるという可能性もありそうです。
一方、ご覧のように今回の記述の中に日本がありません。
これ、記載漏れや市場が小さいためにあえて記載されていない、といった可能性もありますが、そうでなければ日本は「その他」に含まれることになります。
そしてその「その他」はExynos 2200を搭載することが「確認済み」となっています。
今年のGalaxy S21シリーズに搭載されたExynos 2100はかなりSnapdragon 888に性能面で近づいたとも言われています。
ただそれでも国内ユーザーはExynosよりもSnapdragon搭載版を好む傾向が強いので、もし本当に国内版Galaxy S22シリーズにExynos 2200を搭載となれば、それだけで結構売り上げが落ちるような気もします。
Exynos 2200は低歩留まりの問題あり?
一方、今回の情報にはExynos 2200についての気になる記述も。
サムスン・セミコンダクターはExynos 2200の初期歩留まりが低いという問題により、ワイヤレス部門よりExynos 2200の発注を減らすというプレッシャーをかけられている、とのこと。
そしてこれを武器にワイヤレス部門はサムスン・セミコンダクターに対し、チップのユニットコストを下げるように迫られている模様です。
ただ、要求されているプライスカットが予想以上に大きいとのことで、すでに同社はクアルコムとも交渉を開始。クアルコム側は当初より低いユニットコストでのチップ供給を提案している、とのことです。
同じグループ企業内で、こういった駆け引きがある、というのが興味深いところ。
ただこれ、私の翻訳が悪いのか、最後の部分についてはちょっと矛盾点もあり、理解不能な部分もありますが、少なくともExynos 2200が生産上、何らかの問題を抱えているというのは間違いなさそうです。
ソース:CLIEN
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