サムスンが来年の1月~2月にリリース発表することが予想されている次世代フラッグシップのGalaxy S25シリーズ。
同シリーズではこれまで、3nmプロセスのSnapdragon 8 Gen 4およびExynos 2500チップセットが採用されると言われていましたが、少し状況が変わった模様です。
iPhoneやGalaxyのアナリストとして知られるMing-Chi Kuoからの最新情報によると、サムスンのExynos 2500は3nmプロセスの歩留まりが予想を下回ったため、チップセット自体が出荷されない可能性があり、Galaxy S25シリーズはクアルコム製チップセット(つまりSnapdragon 8 Gen 4)のみが搭載される可能性が高いとのこと。
国内向けのGalaxy Sシリーズは基本的に常にSnapdragon 8シリーズを搭載してきているので、あまり知られていない部分もあるのでとりあえずおさらい。
過去のGalaxy Sシリーズモデルはほとんどの世代で国・地域によってSnapdragon版とExynos版の両方が展開されていました。
しかし、昨年のGalaxy S23シリーズでは搭載されるはずだったExynos 2300がキャンセルされ、全ての国・地域で同シリーズはSnapdragon 8 Gen 2搭載になりました。
これは一部ではその前世代、Galaxy S22で採用されたExynos 2200の歩留まり率が異常に低く買ったことが背景にあるともいわれています。
しかし、今年のGalaxy S24シリーズでは再びExynos搭載版が復活し、欧州などではExynos 2400を搭載した同シリーズが展開されています。(今のところ評判は悪くないという印象です)
しかし今回また「歩留まり率の低さ」を理由にExynosチップセットの出荷が中止。次世代Sシリーズでは昨年同様にスナドラ・オンリーになる可能性が高そうです。
Snapdragon 8 Gen 4は需給ひっ迫でハイエンドモデルの価格アップも?
なお、同氏は「供給シェアが大幅に増加することに加え、クアルコムのSnapdragon 8 Gen 4は価格が25~30%上昇するため、クアルコムはS25の受注シェア増加の恩恵を大きく受けることになる。TSMCはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 4(N3Eを使用)の独占サプライヤーであるため、TSMCもクアルコムの受注増加から大きな恩恵を受けると予想される」とも。
同紙によると、S24シリーズではSnapdragon版の割合は4割ほどとのことですが、これが100% Snapdragon 8 Gen 4搭載となると、同チップセットへの需要を大きく押し上げ、需給がひっ迫。
他メーカーの同チップの調達コストも上がり、2025年のハイエンドモデルの価格がまた大きく上がる、なんてこともありそうです。
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