auが昨日発表をしたスマートフォンなどのレンタルサービス「au オンラインショップ・レンタルサービス」。
auオンラインショップ・レンタルサービスとは?
家電レンタルの「レンティオ」との協業で始めたこのサービスで、サービス開始時点での対象スマートフォン機種はXperia 5 V、Galaxy Z flip5(512GB)、Galaxy Z fold5(512GB)、AQUOS sense8の4機種で、いずれも「点検済みリユース品」となっています。
このレンタルサービスは「月額制プラン」と14泊15日の「ワンタイムプラン」があり、それぞれの「月額制プラン」でのレンタル料は以下の通り:
- Xperia 5 V:4,900円
- Galaxy Z flip5(512GB): 6,100円
- Galaxy Z fold5(512GB): 9,200円
- AQUOS sense8: 2,200円
また、この月額制プランには36カ月という最大利用期間があり、この期間が経つと課金が自動終了し、端末の所有権はユーザーに移転、返却不要となります。
つまり、これ、一応レンタルサービスとの名はついていますが、見方を変えれば「状態の良い中古スマートフォンの分割購入サービス」とも言えます。
auレンタルサービスは得?Xperia 5 VとAQUOS sense8で比較
「実質」中古スマホ分割購入サービスともいえるこのauオンラインショップ・レンタルサービスですが、果たして他の購入方法と比べてお得なのでしょうか?
というわけで、今回はXperia 5 VとAQUOS sense8の2機種を例に、このサービスを中古スマートフォンを購入した場合と比較してみます。
まず、中古スマートフォン販売では最大手イオシスでの価格を参考にすると:
・Xperia 5 V (中古Aランク): 114,800円
・AQUOS sense8 SH-M26 (中古Aランク): 45,800円
(au版は現在取り扱いがなかったのでSIMフリー版)
一方、auレンタルサービスにおけるこれら2モデルの36か月間の支払額、つまり実質価格は:
・Xperia 5 V : 4900 x 36 = 176,400円
・AQUOS sense8: 2200 x 36 = SH-M26 (中古Aランク): 79,200円
つまり、このauレンタルサービスを中古品の分割購入方法としてみた場合、Xperia 5 V、AQUOS sense8の価格はいずれも大手中古ショップで買うのと比べて1.5倍の価格というかなりの価格差に。
また、au版Xperia 5 V(もちろん新品)の端末単体価格は143,000円。
よって、基本的にこのレンタルサービスは3年間の使用を前提とする場合は全くと言ってよいほど魅力がないように見えます。
一方、レンティオの同サービスに関する説明の一部には「トラブルあんしん宣言」というものがあり:
ユーザーの過失でない場合の修理費用などはゼロ。また、ユーザーに過失がある場合でも負担は最大2000円までと魅力的な部分も。
ただ、修理ができない場合(車でいう「全損」ですね)や端末が盗難・紛失した場合などは販売金額分を全額支払うことになります。
修理費用が最大2000円、というのは一見魅力的のようにも見えます。
が、Xperia 5 Vのように大手中古ショップでの価格差が6万円以上、auの新品での単体購入と比べても3万円以上高い、というのは、修理費用を勘案しても、やはり高すぎるように思えます。
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