ソニーが今月初めに発表した新型Xperiaフラッグシップ「Xperia 5 V」。
海外では来週中にもリリースされる国・地域もあるようですが、国内版のリリースはおそらく10月中となりそうな雰囲気です。
さて、そんなXperia 5 Vですが、チップセットなどの順当な進化を除き、前モデルXperia 5 IVからの最大の変化、と言えばやはり望遠カメラが廃止されてデュアルカメラとなったことだと思います。
これについては一般的に前モデルからの「ダウングレード」とみられていますが、今回、このXperia 5 Vではカメラ以外にスペック上からは分からない「劣化」がある可能性が浮上しました。
英国の有名ガジェットレビュー・チャンネル、TechEditがYoutube上で言及していたもの。
左がXperia 5 V、右がXperia 5 IV。
今回のレビュー動画によると、Xperia 5 Vはディスプレイのクオリティという点ではXperia 5 IVより劣り、特に画面を傾けた際のカラーシフトが顕著とのこと。
確かに斜めから見た際の画面の色合いは全くといってよいほど異なります。
「カラーシフト」とは画面を見る角度によって色合いが変化する現象のことで、これは機種を問わずOLEDディスプレイならば多少なりとも発生する現象。
ただ、ただこのカラーシフトは通常、低価格モデルに搭載のディスプレイでは顕著ですが、ハイエンドではほとんど気にならないとのこと。
また、このレビューワーによると現在では600英ポンドほどの比較的安い機種でもこういったカラーシフト問題はほとんどないとしています。
一方、ミッドレンジのXperia 10 Vでは同様のカラーシフトが見られるとのことで、要はXperia 5 Vのディスプレイはミッドレンジ機種並み、と暗に言っているようなもの。
また、カラーシフトのほとんど生じない角度で見ても、Xperia 5 VよりもXperia 5 IVの方が鮮明な色合いが出ているように見えます。
なお、このレビューワーがソニーにこのカラーシフトについて尋ねたところ、それに対する明確な回答はなかったようですが「新しいスクリーンは電力効率が良い」という返答があったとのこと。
つまり、ダウングレードという断定はできませんが、Xperia 5 VとXperia 5 IVでは異なるディスプレイが採用されていることは間違いなさそうです。
これ、カラーシフトを少なくすると電力消費上がってしまうといった背景でもあるのでしょうか?
それとも単なるディスプレイのダウングレードによるコストカットなのでしょうか?
また、このディスプレイの違いはXperia 5 Vでベゼルが太くなった件や、重量が10g増加している点とも関係している可能性もありそうです。
少なくともこのXperia 5 V、ディスプレイ性能という点では前モデルからの進化は期待せず、購入を検討している方は事前に店頭などの実機でXperia 5 IVと比較した方が良さそうです。
ソース:Youtube
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