サムスンの最新フラッグシップ、Galaxy S22シリーズ。
同シリーズのセールスポイントの一つとして注目されているのが、オーバークロックされた特別版のSnapdragon 8 Gen2、「Snapdragon 8 Gen2 For Galaxy」を搭載している、という点。
しかし今回、Galaxy S22 Ultraとシャオミの最新フラッグシップ、Xiaomi 13 ProのGeekbenchベンチスコア比較について興味深い情報がTwitter上で共有されていました。
オーバークロック版SD8Gen2搭載のGalaxy S23 Ultraがノーマル版搭載のXiaomi 13 Proに完敗
SD8Gen2 For GalaxyではCPUのプライマリコアが3.2GHz→3.36GHz、GPUが680MHz→719MHzにクロックアップされているので、理論上はノーマル版のSD8Gen2搭載機よりもベンチマークスコアは高くなるはず。
ところが：
ご覧のように、Galaxy S22 UltraとXiaomi 13 Proのベンチマークスコアを比較すると、シングルコアに関しては誤差の範囲とも言えますが、マルチコアではノーマル版SD8Gen2搭載のXiaomi 13 Proの方がGalaxy S23 Ultraのスコアを400ポイント近く上回っています。
また、興味深いのは今回の測定はGeekbenchベンチマークの最新バージョン「Geekbench 6」での計測結果という点。
公式発表によると、Geekbench 6は：
また、マルチコアベンチマークのスコアの仕組みも見直しました。
ベンチマークがコア数の増加に伴ってリニアにスケールするように各コアの性能を合計するのではなく、実使用でのワークロード例においてコアがどのようにワークロードを共有しているかを測定します。
単純なCPUやGPUの処理速度ではなく、実使用での体感性能をより忠実に測定できるように改良した、と言えそう。
つまり、今回の両モデルの測定結果がそれぞれの平均スコアに近いものであると仮定すると、Galaxy S23 UltraはXiaomi 13 Proよりもパワフルなチップセットを搭載しているにも拘らず、実使用に近い性能評価においても劣っている、ということになります。
Galaxy S23シリーズは今のところ前評判はかなり良いという印象ですが、前シリーズ同様、パフォーマンスという点では他のSD8シリーズチップセット搭載機に若干劣ると言えそうです。
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