シャオミの最新フラッグシップモデル、Xiaomi 12T Pro。
Snapdragon 8+ Gen1に200MPカメラを搭載したハイエンドモデルで、認証通過情報からすでにソフトバンク版「A201XM」および国内SIMフリー版「22081212R」が発見されており、国内リリースも確実となっています。
一方、2022年に国内でリリースされた無印のSnapdragon 8 Gen1搭載機種と言えばXperia 1 IVが代表的な存在。
というわけで今回はこのSD8+Gen1搭載のXiaomi 12T ProとSD8Gen1搭載のXperia 1 IVで、ベンチマーク性能、具体的にはCPU性能にどの程度の差があるのかを比較してみたいと思います。
Xiaomi 12T Pro vs Xperia 1 IVのCPU性能比較
これはGeekbenchにおけるGeekbench 5.1のスコア一覧。
Xiaomi 12T Proはシングルコアで1300ポイント、マルチコアで4200~4300ポイントを出しているのに対し、Xperia 1 IVの方はシングルコアが1200程度、マルチコアは3100前後といった感じ。
期近50回分の統計値を出すとさらにその差は明らか。
Xiaomi 12T Pro | Xperia 1 IV | |
シングルコア平均 | 1276 | 1049 |
マルチコア平均 | 4166 | 3051 |
Xiaomi 12T ProとXperia 1 IVではシングルコアで2割以上、マルチコアにおいては3割以上の性能差がでています。
SD8+Gen1の性能は一般的にSD8Gen1の1~2割増しと言われており、今回の両機種の性能差はこれよりもかなり大きくなっています。
Xiaomi 12T ProとXperia 1 IVでは安定性にも違い
また、このXiaomi 12T ProとXperia 1 IVでは単にベンチマークスコアの平均値だけでなく、安定性という点でも大きな差が見られます。
以下は両モデルそれぞれのスコアの標準偏差を比べたもの:
Xiaomi 12T Pro | Xperia 1 IV | |
シングルコア標準偏差 | 100 | 225 |
マルチコア標準偏差 | 201 | 514 |
シングルコア、マルチコア、いずれの標準偏差もXperia 12T ProはXperia 1 IVの半分以下となっています。
この標準偏差値は分かりやすく言うと測定毎のスコアのバラつきで、例えば2回測定をした場合の1回目と2回目のスコアの差(の平均)とも言えます。
よって、この数値が大きければ大きいほど測定毎のスコアにばらつきがあるという事になり、もっと言うと、ベンチマーク性能が不安定、ということになります。
こうみると、両モデルの間には単にチップセットの違い(SD8+Gen1とSD8Gen1)以外にも、もっと構造的な違いがありそうです。
Xperia 1 IVは発売当初より発熱によるスロットリングがかなりアグレッシブと言われており、その点も寄与しているのかもしれませんが、これだけCPU性能の差、そして安定性の差があるとなると、実使用でも結構使用感に違いがでるかもしれません。
ソース:Geekbench
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