先日正式発表された国内SIMフリー版のXperia 1 IV。
そしてその少し前に発表された最新iPhone、iPhone 14シリーズ。
1日ズレで発売されるこれらの機種ですが、Xperia 1 IVとiPhone 14 Proなど、上位モデルの価格はかなり近くなっており、特にSIMフリー版を購入の方の中には迷っている方もいるのではないでしょうか。
一方、Android(SD8シリーズ搭載モデル) vs iPhone (Apple Axチップ搭載)では同世代モデルのベンチマークスコア性能を比べるとiPhoneが常に勝っていることはご存知の方も多いとは思います。
そんな中、今回ふと、Xperia 1 IVをはじめとする最新チップセットを搭載したAndroidスマホとiPhoneでは「世代」でみるとどの程度の性能差があるのか?という点が気になりました。
最新Androidスマホの性能は2.5世代前のiPhoneの性能?
例えば、国内では代表的なSnapdragon 8 Gen1搭載のXperia 1 IVのベンチマークスコアは:
Xperia 1 IVのベンチマークスコアはSD8Gen1搭載機の中でも低めですが、おそらく同チップセットを搭載した機種の平均的なスコアは良くてもマルチコアで3400~500ポイント前後のはず。
一方、GeekbenchのiOS機種別ランキングを見ると:
(ちなみにXperia 1 IVは新しい機種のためか、まだランキングに掲載されていません)
Snapdragon 8 Gen1搭載機種の3400~3500ポイントというベンチマークスコアはiPhone/Aシリーズチップでいうと、iPhone 11シリーズに搭載のA13チップとiPhone 12シリーズに搭載のA14チップの間くらい、ということに。
iPhone 11は3世代前のiPhone、iPhone 12は2世代前なので、端的に言うとXperia 1 IVやGalaxy S22シリーズといったSD8Gen1搭載モデルのベンチマーク性能は2.5世代前のiPhoneとほぼ同性能、ということなります。
もちろん、最新Snapdragonチップセットと最新アップル製チップセットでは搭載モデルのリリース時期に半年ほどのずれがあるので、その点は考慮するべきかもしれません。
それでもやはりベンチマーク性能で2世代分の違いがある、というのは結構大きいような気がします。
なお、ベンチマークスコアは一つの指標であって、必ずしも実使用での体感速度や総合的なユーザービリティ―を反映するとは限りません。
ただ、SD8Gen1搭載機種以上の性能を持つ2世代前のiPhone 12などがキャリアでもSIMフリー版でもかなり安く買える現状を考えると、Androidスマホ、特にハイエンドはベンチマークを基準に見ると「かなり割高」なのかもしれませんね。
XperiaがiPhone 14 Proに追いつくのは「Xperia 1 VI」?
ちなみに、このSnapdragon 8シリーズとApple Aシリーズの「力関係」がこのまま続くと仮定すると、Androidハイエンドが最新のiPhone 14 Pro/14 Pro Maxに追いつくのは早くても2~3世代後で、Xperiaでは「Xperia 1 VI」、Galaxyでは「Galaxy S24」シリーズ以降、ということになりますね。
ソース:Geekbench
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