最新Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 IVで報告の多い発熱問題。
最新のアップデートでだいぶ改善した、という報告がある一方で、やはり発熱による機能制限・障害については他機種よりも酷い、といった報告も。
発熱問題はXperiaに限らずSnapdragon 8 Gen1搭載機全体でみられるものの、Xperia 1 IVで特に不満の声が多いというのは否定できない事実だと思います。
特にXperiaのシェアが低い海外でもやはりXperia 1 IVの発熱問題だけが非常に目立つ、というのは同モデルの発熱およびそれによる二次的な問題が多いことの証明とも言えそう。
そんな中、ESATO上のユーザーが、このXperia 1 IVで特に発熱問題が広範囲に発生している理由について興味深い投稿をしていました。
発熱問題のキーは背面パネルのヒートシンク?
少し長い文章なので要点とまとめると、まず、最近のスマートフォンではディスプレイとバックパネルの両方を排熱のためのヒートシンクとして使うのが主流になっているものの、Xperia 1 IV (Xperia Pro-Iも)ではディスプレイのみがヒートシンクとして機能しており、バックパネルは「ヒートソーク」になってしまっている、とのこと。
また、過去の機種では逆にXperiaのみがバックパネルをヒートシンクとして使っていたとも。
つまり、過去と現在ではXperiaと他メーカー機種でバックパネルの「使い方」が逆転してしまっている、とも言えます。
「ヒートソーク」については当方で調べた限り、今回の文脈には当てはまる正式な定義は見つかりませんでしたが、ただ、ニュアンスとしては熱を吸い取ってしまうが発散はしてくれず、貯めてしまうもの、という意味ではないかと思います。
いずれにせよ、おそらく他機種と比べてXperia 1 IVではバックパネルがヒートシンクとしての十分な機能を果たしていない、という意味合いであることは間違いないと思われます。
排熱グリスの不使用も原因?
また、同氏いわく、他メーカーでは排熱グリスが広範囲に使われているのに対し、XperiaスマートフォンはZ1時代から「ゴム状」の排熱物質が使われ続けており、これもかなり発熱問題を悪化させている模様。
さらに、同氏はXperia 1 IVに排熱グリスを使ってみたところ、ピークの温度が下がり、パフォーマンスも向上したとのことです。
これ、一言でいうと、Xperia 1 IVでは他機種では「王道」とされる当たり前の発熱対策がされていない、ということでしょうか。
もしそうであればこの機種「だけ」で発熱問題が話題となるのも無理はないような気がします。
ソース:ESATO
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