OSアップデートに不具合はつきもの、とはよく言いますが、最新Android OS、Android 11でもいくつかのバグや不具合報告が上がっています。
中でも最近よく見かけるのがWiFi周りの不具合でAndroid 11にアップデートをしたら:
- WiFiが繋がらない
- WiFi接続が頻繁に切れる
- WiFiが切れると自動で再接続されない
- 通信が「パケ詰まり」のような状態になる
といった症状。
過去のAndroid OSアップデートと比較して極端に多い、というわけではなさそうですが、それでも最も一般的なトラブルの一つと言えそう。
また、機種もXperiaやGalaxy、AQUOSといったメジャー機種から、Pixelなどまで広範囲といった印象を受けます。
ただ、このAndroid 11でWiFi周りの不具合が発生している場合、その多くが「MACアドレス」の設定に関連していることが分かりました。
Android 11のWiFiトラブル原因は「ランダムMACアドレス」
具体的には、Android 11ではWiFiのセキュリティー設定の一つ、「MACアドレス」が「ランダムMACを使用」になっていることが原因、というもの。
(「ランダムMACを使用」はAndroid 10以降、デフォルト設定になっているはずです)
例えば、ルーター側に特定のMACアドレスからの接続しか許可しないフィルター設定がされており、これが原因でランダムに変化するMACアドレスが遮断される、というケース。
また、Android 10で端末側のMACアドレス設定をディバイスのMACアドレスにしていても、Android 11アップデートでこれがデフォルトであるランダムMACアドレスに変更されてしまう、というケースもある模様。
また、端末側、ルーター側の設定自体には何も問題がなくても、ランダムMACアドレスに設定をしているとなぜかWiFiが頻繁に途切れる、不安定、切断後に自動で再接続しない、という症状もあるようです。
こういった場合はとりあえず固定MACアドレス(ディバイスのMACアドレス)にして様子を見てみることをお勧めします。
Android 11でMACアドレスを固定(ディバイスのMACアドレス)に変更する方法:
- [設定]メニューをタップします。
- [ネットワークとインターネット]をタップします。
- [Wi-Fi]をタップします。
- 接続中、もしくは接続したいWiFiネットワークをタップします。
- [詳細設定]をタップします。
- [MACアドレス]をタップし、[デバイスのMACを使用]を選択します。
ただ、ランダムMACアドレスは元々セキュリティー強化のための機能なので、これを固定することはランダムMACアドレスに比べてセキュリティーが落ちる、とうことになります。
よって、この点についてはセキュリティーと利便性の両面でそれぞれ自己責任で判断をお願いします。
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