クアルコムのSnapdragon 7シリーズに属する最新チップセットに関する情報がリークされていました。
有名リーカーのDigital Chat Station氏がWeibo上に投稿していたもので、次期Snapdragon 7シリーズチップセットには4nm製造プロセスを採用されるとのこと。
TSMCとSamsungのどちらで製造されるかは明らかではありませんが、このオクタコアチップセットは、2.36GHzのCortex-A710パフォーマンスコア4つと1.8GHzのCortex-A510効率コア4つを搭載。また、GPUにはAdreno 662 GPUが搭載される予定です。
この仕様からするとこの次期Snapdragon 7シリーズチップは、フラッグシップ向けのSnapdragon 8 Gen 1チップのすぐ下に位置するプレミアムミッドティアとなる可能性があると推測されます。
ちなみにSnapdragon 8 Gen 1のコア構成はCortex-X2 x 1、Cortex-A710 x 3、Cortex-A510 x 4。
つまり、今回の新型Snapdragon 7はパフォーマンスコアの一つがCortex-A710と入れ替わっているだけという事になります。
ただ、Snapdragon 8 Gen 1はより強力なAdreno 730 GPUを搭載しているため、Snapdragon 7シリーズのチップは、グラフィックを多用するタスクでは能力がかなり劣るはず。
一方、同チップセットのグラフィックコア、Adreno 662は昨年のSnapdragon 888に搭載のグラフィックコア、Adreno 660 GPUよりも一応上位に位置するので、グラフィック性能の面ではSnapdragon 888以上になる可能性があります。
なお、Snapdragonチップセットの命名ルールを変更しており、これに準ずればこのチップセットの名称はSnapdragon 7 Gen1となるはず。
クアルコムの既存の上位ミッドレンジ向けチップとしては昨年のSnapdragon 780Gや778Gがありますが、今回のチップセットはこれよりも1ランク上の位置づけとなりそうです。
今年はMediatekもDimensity 9000の下位チップとしてDimensity 8100を発表していますが、同チップの性能はSnapdragon 888と同等かそれ以上とも。
スペックからすると今回のSnapdragon 7チップセットはこのDimnsity 8100のライバルチップといったところでしょうか。
Xiaomi 12 Lite 5Gに搭載?
なお、以下は別の有名リーカー、ice universe氏からの投稿。
これによると、9月下旬にリリースされるXiaomiの新型ミッドレンジモデル、Xiaomi Civi2には「SM7450」が搭載されるとのこと。
SM7450が今回のチップセットと同一であるという確証はありませんが、タイミング的にはその可能性はかなり高そう。
ちなみに昨年の初代Xiaomi CiviはXiaomi Mi 11 Lite 5G/Xiaomi 11 Lite 5G NEの派生モデルと言われており、この点からすると、今年のXiaomi 12 Lite 5GにもこのSM7450が搭載される可能性が高そうです。
コメント