Xperia 1 IIIの性能大幅向上?Android 12でAntutuベンチマークでスコアが約2割アップ

Xperiaスマートフォン向けのAndroid 12アップデート。

国内でもキャリア版、SIMフリー版ともにXperia 1 IIIやXperia 5 IIIには提供が完了し、ユーザーからは不具合報告や不満の声がないわけではありませんが、全体としては比較的安定したアップデートと言ってよさそうです。

そんな中、Android 12へアップデートをしたXperia 1 IIIのベンチマーク上の性能がAndroid 11の時と比べて大きく向上しているという興味深い検証結果がみつかりました。

Android 12アプデでXperia 1 IIIのAntutuスコアが2割弱向上

有名リーカーZackbuck氏が少し前に検証結果をWeibo上に投稿していたもの。

Android 12とAndroid 11を搭載した2台のXperia 1 IIIのAntutuベンチマークスコアを同時に3回計測したもので、結果は:

1回目:
Android 12:820016点
Android 11:695158点

2回目:
Android 12:834408点
Android 11:704727点

3回目:
Android 12:798220点
Android 11:670696点

3回の計測の平均値はAndroid 12が約81.7万ポイント、Android 11が約69万ポイントとなっており、Android 12搭載Xperia 1 IIIの方が2割近くベンチマークスコアが高いという結果に。

また、内訳をみるとGPU性能に関しては大きな変化はありませんが、CPU性能は3~4割程度アップしており、これは誤差にしては大きすぎる違い。

他の機種や過去のOSアップデートでも、ここまで顕著なベンチマークスコアの変化が見られるのは稀です。

Android 12ではスロットリングが控えめに?

なお、同氏によると3回の計測でAndroid 12搭載の1 IIIのバッテリー残量は98%→84%になったのに対し、Android 11の方は98%→86%と若干電力消費量が少なかったとのこと。

ひょっとするとAndroid 12では発熱抑制のための制御(スロットリング)が控えめになり、バッテリー消費は多くなるものの性能アップ、という可能性もありますが、2%の違いは誤差の範囲とも言えなくはありません。

ちなみに、数週間前には同氏の検証結果としてAndroid 12アップデートをしたXperia 5 IIIとXperia 5 IIでは一部のベンチマーク性能が逆転する、という非常に不思議な現象についてお伝えしました。

この件から分かるように、Android 12へアップデートをしたXperia 5 IIIのベンチマーク上の性能は変化なし、もしくは若干下がるといった感じで、これは今回のXperia 1 IIIとは大きく異なる点。

そういえば、Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIとではAndroid 12アップデート後の電池持ち変化にも差が出ているようで、1 IIIは向上、5 IIIは悪化したとの報告が目立ちます。

ひょっとするとXperia 5 IIIの方は何らかのAndroid 12への最適化が不十分なのかもしれませんね。

ソース:Weibo

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