米国のリサーチ会社、Counterpointが2021年の売上トップシェア・ベスト10を発表していました。
ご覧のように10のうち7つをiPhoneが占める、という結果になっており、これはまあ皆さんの予想通りではないでしょうか。
一方、Androidスマートフォンでランクインしているのは3機種のみで、その中でのシェアトップはGaalxy A12となっています。
Galaxy A12は昨年サムスンがリリースしたエントリーモデルの一つで、日本でも展開されたGalaxy A22の一つ下のランクのモデル。
価格は日本円で1.5万円前後といったところでしょうか。
Galaxy A12はその下にもう1モデル、Galaxy A02が存在するので「最廉価版」ではありませんが、スペック的には完全にエントリーモデルの中でも下の方といった感じです。
確か一昨年くらいまでは世界で最も売れているスマートフォンはGalaxy A5Xシリーズと言いわれていたので、世界的に見てもここ数年で売れ筋機種の価格帯はさらに下がり、ミッドレンジモデルすらも売れなくなってきている、という感じでしょうか。
ちなみに今回、Galaxy A12がかろうじてAndroidスマートフォンで1位を獲得していますが、2位のRedemi 9Aとの差はわずか0.1%。
しかも、シャオミは10位のRedmi 9もランクインしているので、これを合わせると10位以内でのシェアはXiaomi製スマホの方が高い、ということに。
この感じだと、今年2022年にはAndroid No.1の座もXiaomiの廉価モデルに奪われそうですね。
OLED vs LCDの比率にも変化
また、最近韓国メディア、THE ELECが伝えたところによると、2021年のGalaxyスマートフォンの中でOLEDディスプレイ搭載モデルの比率は50%と2018年の67%から大きく減少。
一方で、LCD搭載モデルの比率は2018年の33%から50%に増加したとのこと。
少し前まではミッドレンジでも大部分がOLEDを搭載してきたこともあり、スマートフォンでのOLED搭載モデルの比率は上がっていたはずです。
が、いつの間にかLCDが盛り返し、シェアを半分くらいまで押し戻すという現象が起きている、ということに。
確かに先のシェアトップ10でランクインしているAndroidモデルもすべてLCD搭載モデル。
つまり、売れ筋モデルがローエンド化していることがLCDシェア再拡大の背景にあることは間違いなさそうです。
ソース:Counterpoint、THE ELEC
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