
日本で販売されているスマートフォンやタブレットは、海外と比較してどの程度安いのでしょうか。ICT総研が2026年10月時点のメーカー直販価格を対象に実施した調査によると、日本のiPhoneはG20平均より約22~25%安く、Androidスマートフォンも約12~27%安い傾向が確認されました。一方、Androidタブレットは製品によって価格差に大きな幅があるようです。
iPhoneはG20平均より22~25%安い
今回の調査では、G20構成国19カ国を対象に、2026年10月時点のメーカー直販価格を比較しています。各国の購買力の違いを考慮するため、購買力平価(PPP)を用いて日本円に換算している点も特徴です。

iPhoneの日本国内価格とG20平均との比較では、以下の結果となりました。
- iPhone 18 Pro:219,800円(G20平均より25.3%安い)
- iPhone 18 Pro Max:239,800円(同25.1%安い)
- iPhone 17:159,800円(同23.5%安い)
- iPhone 17e:124,800円(同22.2%安い)
対象となった4機種はいずれも、日本での販売価格がG20平均を22~25%程度下回っています。
Androidスマートフォンも日本の価格が安い傾向
Androidスマートフォンについても、日本国内の価格がG20平均より安いという結果になりました。ただし、機種によって価格差には幅があります。
- Google Pixel 11:136,800円(G20平均より12.7%安い)
- Google Pixel 10a:79,900円(同14.6%安い)
- Galaxy S26 Ultra:218,900円(同26.5%安い)
- Galaxy Z Fold8:269,880円(同26.1%安い)
- Redmi Note 15 Pro 5G:57,980円(同26.9%安い)
- POCO M8 5G:36,980円(同17.8%安い)
Pixelシリーズでは12~15%程度の価格差となった一方、GalaxyやXiaomi系の一部モデルでは26%前後の差が確認されています。
ICT総研によると、2026年6月に発表された前回調査と比較して、今回は機種ごとの価格差が縮小したとのことです。
iPadもG20平均より22~25%安い
タブレットについても、iPadシリーズは日本国内の価格がG20平均より安い結果となりました。
- iPad:74,800円(G20平均より25.2%安い)
- iPad Pro:209,800円(同23.1%安い)
- iPad Air:129,800円(同22.6%安い)
iPhoneと同様、iPadも日本での販売価格がG20平均を22~25%程度下回っています。
一方、Androidタブレットは機種ごとに価格差が大きく異なっています。
Galaxy Tab S11は193,380円でG20平均より0.4%安く、Lenovo Yoga Tabは74,800円でG20平均を0.1%上回る結果となりました。
これに対して、OPPO Pad SEは23,220円で45.1%安く、Redmi Pad 2も30,980円で27.7%安いなど、比較的安価なモデルでは大きな価格差が見られます。
また、Androidタブレットでは2026年6月の前回調査から値上げされた機種が複数あり、こうした価格改定が海外との価格差に影響した可能性も指摘されています。
日本のスマートフォンは海外と比較して割安な状況
今回の調査では、iPhoneやAndroidスマートフォン、iPadについて、日本国内のメーカー直販価格がG20平均を下回る傾向が確認されました。
特にiPhoneとiPadは、対象モデルの価格差が比較的そろっており、日本では海外より2割以上安く購入できる状況となっています。
ただし、今回の比較はメーカー直販価格を対象としたものであり、各国のキャリアによる割引や販売キャンペーンなどは別の要素となります。また、購買力平価を用いた比較であるため、単純な為替換算による価格比較とは異なる点にも注意が必要です。
ICT総研は、物価高や円安に加えて輸送費などの上昇も想定されることから、今後もスマートフォンやタブレットの価格動向を継続的に調査していく方針です。

