Windows 11 26H2がわずか128MBのRAMで動作、Microsoftの最低要件を32分の1に削減

Windows 11の軽量化プロジェクト「Tiny11」で知られる開発者NTDEV氏が、Windows 11 26H2をわずか128MBのRAMで動作させる実験に成功しました。Microsoftが公式に定める最低メモリ要件は4GBであり、今回の実験ではその32分の1に相当するメモリ容量でWindows 11を起動しています。

ただし、これは通常のWindows 11をそのまま128MBで動かせるという話ではありません。OSを大幅に削減した特殊な構成であり、実用性よりも技術的な限界に挑戦する実験として注目されます。

デスクトップやエクスプローラーも起動可能

NTDEV氏が公開した実験では、128MBのRAMしか割り当てていないWindows 11 26H2で、デスクトップへのアクセスに成功しています。

さらに、以下のような基本機能も動作しています。

  • Windowsのデスクトップ表示
  • スタートメニューの表示
  • ファイルエクスプローラーの起動
  • 従来型のメモ帳アプリの起動
  • 限定的なマルチタスク

もっとも、動作速度は極めて遅く、一般的な用途で快適に使用できる状態ではありません。NTDEV氏自身も、今回の実験はWindowsの技術的な限界を探るものであり、古いPCを実用的に延命する方法ではないと説明しています。

Tiny11やPico11でもWindowsの軽量化に挑戦

NTDEV氏は以前から、Windowsのシステム要件を大幅に下回る環境で動作させる実験を続けています。

過去にはWindows 11をセーフモードで184MBのRAMで動作させたほか、2023年にはNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPUの4GB VRAM上にWindows 11を読み込ませる実験も行われました。

また、現在取り組んでいる「Pico11」も、Windowsを極限まで軽量化することを目指すプロジェクトです。

先月公開された別の実験では、Windows 11のインストールISO全体を699,811,840バイトにまで縮小し、一般的な700MBのCD-ROMに収まるサイズにすることにも成功しています。

このPico11の構成では、デスクトップや電卓、メモ帳、設定、ペイントなどの基本アプリも動作します。ただし、こちらは仮想マシンに4GBのRAMを割り当てた環境であり、今回の128MB実験とは条件が異なります。また、極端な軽量化の代償としてWindows Updateや通常のメンテナンス機能なども犠牲になっています。

Windows 11の最低要件4GBを大幅に下回る実験

Microsoftが公式に定めるWindows 11の最低システム要件では、RAMは4GB、ストレージは64GB以上とされています。

今回の128MBというメモリ容量は、公式要件のわずか3.125%に相当します。これほど少ないメモリでもWindows 11の基本的なインターフェースを起動できることは、OSから不要なコンポーネントやバックグラウンド機能を取り除くことで、どこまで軽量化できるのかを示す興味深い実験です。

一方で、これは一般的なWindows 11のインストール環境で実現できるものではありません。通常のユーザーが同じ方法でWindows 11を128MBのRAMで快適に使用できることを意味するわけでもありません。

Windows 11を128MBのRAMで起動させたこと自体は驚くべき成果ですが、実際に快適に動作させられるかどうかは別問題といえそうです。

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