
Samsungのスマートフォン向け最新ソフトウェア「One UI 9」の配信が拡大するなか、一部のGalaxyユーザーからWi-Fiに接続できなくなる問題やSIMカードの認識不良、異常な発熱などが報告されています。
このほか、通知パネルのぼかし効果の変更や、天気ウィジェットの表示に関する不満、Good Lock関連の不具合も指摘されています。ただし、現時点ではいずれもユーザーから寄せられた初期報告が中心であり、SamsungがOne UI 9の既知の不具合として公式に認めたものではありません。
Galaxy S24でWi-Fiに接続できなくなる問題
Samsungの米国コミュニティフォーラムでは、Galaxy S24にOne UI 9.0をインストールしたところ、自宅のWi-Fiに接続できなくなったという報告が寄せられています。
投稿者によると、接続時にエラーが表示され、ルーターを再起動しても改善しなかったとのことです。一方、ネットワーク設定のリセットや端末の再起動、Wi-FiとBluetoothの設定リセットなどを試したところ、問題は解消したとされています。ただし、どの操作が有効だったのかは明らかになっていません。
同様の問題がほかのユーザーにも発生している可能性はありますが、現時点で確認されている報告は限られており、広範囲に発生している不具合かどうかは不明です。
Wi-Fiに接続できなくなった場合は、まずスマートフォンとルーターを再起動し、保存済みのネットワーク設定を削除して再接続する方法が考えられます。それでも改善しない場合は、設定アプリからWi-FiとBluetoothの設定をリセットする方法もあります。ただし、保存済みのWi-FiネットワークやBluetoothのペアリング情報が消去されるため、事前に必要な情報を確認しておく必要があります。
Galaxy A56ではSIMカードの認識不良も
Redditでは、Galaxy A56 5GにOne UI 9をインストールした直後から、SIMカードを認識しなくなったという報告も確認されています。
投稿者の端末ではSIMマネージャーがグレーアウトし、操作できない状態になった一方、通信事業者の名称は引き続き表示されていたとのことです。また、端末が突然再起動することもあったといいます。
機内モードの切り替えや強制リセット、ネットワーク設定のリセットを試しても改善しなかったとされています。
同じスレッドでは、Galaxy S24+でも似た症状が報告されています。一方、Galaxy A36のユーザーからは、One UI 9へのアップデート前から問題が発生していたという声もあり、すべての事例が今回のアップデートに起因するとは限りません。
モバイル通信が利用できなくなった場合は、端末の再起動や機内モードの切り替えに加え、SIMマネージャーでSIMまたはeSIMが有効になっているかを確認することが推奨されています。物理SIMを利用している場合は、端末の電源を切ってSIMカードを装着し直す方法もあります。
ただし、SIMマネージャーが操作できない状態が続いたり、予期しない再起動が繰り返されたりする場合は、Samsungのサポートに相談したほうがよいでしょう。現時点では、SIM関連の部品やモデムに問題が生じていると断定できる情報はありません。
Galaxy S25+ではアップデート後の発熱報告
Galaxy S25+については、One UI 9へのアップデート後に端末が異常に熱くなるという報告がRedditに投稿されています。
投稿者によると、機内モードを有効にしてWi-Fiに接続した状態で、何も操作していないときにも発熱することがあったとのことです。バッテリー使用状況を確認しても、特に消費量の多いアプリは見つからなかったとしています。
ただし、同じスレッドでは、ほかのGalaxy S25シリーズのユーザーから正常な温度で動作しているという報告も寄せられています。アップデート直後には発熱したものの、翌日には通常の状態に戻ったというケースもありました。また、Galaxy S24でも写真撮影やGPSの使用中に発熱が増えたという声が出ています。
大型アップデートの直後は、バックグラウンド処理やアプリの最適化などによって、一時的に端末が熱くなる場合があります。そのため、まずはしばらく様子を見ることも選択肢のひとつです。
一方、1日程度経過しても異常な発熱が続く場合は、端末を再起動し、Google PlayストアやGalaxy Storeからアプリを更新したうえで、バッテリー使用状況を確認するとよいでしょう。待機中にも極端な発熱が続く場合や、温度警告が表示される場合は、無理に使用を続けず、必要に応じてSamsungのサポートに相談することが推奨されます。
通知パネルのぼかし効果が変更されたとの声
不具合とは断定できないものの、One UI 9では通知パネルを開いたときの背景のぼかし効果が変更されたという指摘もあります。
従来は通知パネルを引き下げる動きに合わせて、背景のぼかしが徐々に強くなる仕様だったのに対し、アップデート後はぼかしがフェードインするような表示に変わったとされています。
この変化はGalaxy S23だけでなく、Galaxy S24 UltraやGalaxy S25、Galaxy S26、Galaxy S26 Ultraなど、複数世代の端末でも報告されています。
一部のユーザーは、通知パネルを開く際の動作の遅延を軽減するために、Samsungが意図的にアニメーションを変更した可能性を指摘しています。ただし、変更の理由は公式には明らかになっていません。
複数の機種で同様の変化が確認されていることから、単独の端末で発生する表示不具合というより、デザイン変更である可能性も考えられます。以前の表示に戻す方法も、現時点では確認されていません。
天気ウィジェットの透明化にも不満
Galaxyのホーム画面に配置できるSamsungの天気ウィジェットについても、背景の透明度を細かく調整できない点が話題になっています。
ほかのSamsung純正ウィジェットでは、ぼかしや透明感のある背景を利用できるものがある一方、天気ウィジェットでは背景の表示・非表示を切り替えられるものの、透明度を調整する専用設定は用意されていないとされています。
Galaxy A56やGalaxy S26のユーザーからは、ほかのウィジェットとデザインを統一しにくいという不満が出ています。ただし、この制限がOne UI 9によって新たに導入されたものなのかは確認されていません。
Redditでは、Good LockのHome UpモジュールにあるDIYホーム画面機能を利用し、Samsung Notesの空白ウィジェットを天気ウィジェットの背後に配置する回避策も提案されています。ただし、これは公式の修正方法ではなく、設定やOne UIのバージョンによって結果が異なる可能性があります。
Good Lock関連でも複数の問題
One UI 9では、Samsungのカスタマイズアプリ「Good Lock」に関連する問題も報告されています。
主な報告は以下のとおりです。
- 音量スライダーのBluetoothアイコン: スマートフォン本体のスピーカーから音を出しているにもかかわらず、音量スライダーにBluetoothのアイコンが表示される問題です。Good Lockの開発チームは、Sound Assistantを最新版に更新するよう案内しています。
- Home Upの文字サイズや音量表示: Home Upで文字が小さくなる問題について、開発チームが調査を進めています。また、音量パネルとクイック設定で表示される音量レベルが一致しない問題も認識されていますが、修正時期は明らかになっていません。
- QuickStarのステータスバー表示: 日付を長い形式に設定すると、ステータスバーのアイコンが画面外に押し出される場合があります。日付表示を短い形式に変更すると、アイコンが再び表示されるとされています。
- Galaxy A57のXMLエラー: 一部のユーザーから、アップデート後にXMLエラー画面が表示されるという報告もあります。セーフモードを利用する回避策があるものの、根本的な原因は確認されていません。
問題が発生した場合は、Samsung Membersアプリからフィードバックを送信する方法もあります。再起動やフリーズが発生した際に診断情報を自動送信する設定も用意されており、問題の調査に役立つ可能性があります。
現時点では広範囲な不具合と判断するには早い
今回の報告を見る限り、One UI 9へのアップデート後に通信や発熱、表示、カスタマイズ機能など、さまざまな問題が指摘されています。ただし、いずれもユーザーの投稿を中心とした情報であり、Samsungが原因を特定したわけではありません。
また、同じ機種でも問題が発生していないという報告があるほか、アップデート前から症状が出ていたケースもあります。現段階で、One UI 9そのものに広範囲な不具合があると結論づけるのは時期尚早です。
今後、対象機種や発生条件が明らかになるのか、Samsungが修正アップデートを提供するのかが注目されます。アップデート後に同様の問題が発生した場合は、まず基本的な設定の確認や再起動を試し、改善しない場合はSamsung Membersから報告するか、サポートへの相談を検討するとよいでしょう。

