
海外の大手オンライン掲示板Redditにて、Googleの最新スマートフォン「Pixel 11 Pro XL」において、特定のWi-Fi環境下でスリープ時のバッテリー消費が著しく増加する問題が報告され、ユーザー間で大きな注目を集めています。
Wi-Fi 6接続時に1分間あたり135回の「ウェイクアップ」が発生
投稿者の検証によると、端末を放置している際のバッテリー消費が1時間あたり2.5%〜3%に達していたとのことです。システムログや「BetterBatteryStats」を用いて解析したところ、Wi-Fi 6(802.11ax)ネットワーク接続時に、Wi-Fiチップが端末をスリープから復帰させる「wlan_rx_wake」というカーネルウェイクロックが1分間に約135回発生していることが判明しました。
この頻繁な信号受信により、端末が正常にスリープ状態(サスペンド)へ移行できない割合が59%〜67%に達し、待機時の消費電力を押し上げていたと分析されています。
暫定的な回避策:Wi-Fi 5(802.11ac)への切り替えで劇的に改善
この問題への暫定的な対処法として、ルーターの5GHz帯の規格をWi-Fi 6(802.11ax)からWi-Fi 5(802.11ac)へ変更する検証が行われました。
その結果、1分間あたりのウェイクアップ回数は135回から2.4回へと激減し、スリープ失敗率も約1%まで低下。一晩(7時間)放置した際のバッテリー消費も1時間あたり約1%程度にまで抑えられ、通信速度を大きく損なうことなくバッテリー消費を劇的に改善できることが示されました。
ルーターの規格・設定との相性とユーザーの反応
スレッド内では、他のユーザーからも「バッテリー使用量の70%以上をWi-Fiが占めている」「1時間に6,000回以上のウェイクイベントが発生している」といった同様の被害報告が相次いでいます。
一方で、Asus製ルーターやWi-Fi 6E/Wi-Fi 7接続環境ではこの問題が発生しないケースも報告されており、ルーター側のTWT(Target Wake Time)やDTIM(Delivery Traffic Indication Message)といった省電力機能と、Pixel側のWi-Fiドライバーとの相性・制御の不備が原因ではないかと推測されています。
コミュニティ内では、Googleへのフィードバック送信が行われているほか、高価なフラッグシップ端末での不具合に対して早期のソフトウェアアップデートによる修正を求める声が高まっています。

