2月8日のUnpackイベントで正式発表されるGalaxy S22シリーズ。
先日、地域別のSnapdragon 8 Gen1およびExynos 2200搭載の振り分けがリークされ、おそらくドコモとauが取り扱うことになるであろう国内版に関してはSnapdragon 8 Gen1搭載となることが確実となりました。
一方、Exynos 2200とSNapdragon 8 Gen1の性能比較についてはこれまで同様にスナドラが優秀、と言われており、特に今年はその差が広がるのでは?とすら予想されていました。
しかし今回、少なくともGalaxy S22シリーズに搭載のSnapdragon 8 Gen1に関してはExynos 2200よりも性能が劣る可能性がでてきました。
異常に低いSnapdragon 8 Gen1搭載版のベンチマークスコア
以下はこれまでに見つかっているExynos 2200搭載のGalaxy S22シリーズのGeekbenchにおけるベンチマークスコア。
Exynos 2200搭載版Galaxy S22シリーズの場合、シングルコアで1000ポイント前後、マルチコアで3500ポイント弱が平均スコアとなっています。
一方、以下はSnapdragon 8 Gen1を搭載したGalaxy S22シリーズのスコア。
ぱっと見でまずスコアのばらつきが大きく、シングルコアでは高いものでは1200ポイント台ですが、平均では1000ポイント以下といった感じ。
マルチコアでは最も高いスコアでも3400ポイント台で2000ポイント台も目立ちます。
これ、平均ではおそらく3000ポイントに届いていないと思われます。
つまり、Galaxy S22シリーズで比べるとスナドラ版はExynos版と比べると1割以上もベンチマーク性能に差が出ている、ということに。
GPU性能ではさらに大きな差、Exynos版が圧勝
さらにExynos版とSnapdragon版の性能差はGPU性能を測るGeekbench 5 Computeだとさらに拡大。
Exynos版↓
Snapdragon版↓
グラフィック性能においてはさらに性能差が開いており、ベンチマーク上の性能とは言え、これだけ違う体感でも性能差を感じそうです。
でも何かがおかしい!まさか…
普通ならばこれで「今回はSnapdragon 8 Gen1よりもExynos 2200が優秀」という結論なのかもしれませんが、普段、チップ別のベンチマーク性能を把握している方ならば「何かおかしいぞ」と感じると思います。
というのも、Snapdragon 8 Gen1搭載の他モデルを見てみると:
Xiaomi 12 Proのベンチマークスコア↓
Moto Edge X30のベンチマークスコア↓
平均ではマルチコアのスコアが3500といったところですが、3700ポイント台を出しているケースも多々見られ、明らかにSnapdragon搭載のGalaxy S22よりもスコアが高くなっています。
過去のSD800番台搭載のGalaxy Sシリーズでも他の同一チップ搭載モデルと比べてスコアが低め、という傾向はありましたが、同世代でExynos版よりも性能が劣る、ということはほぼ皆無でした。
よって、今回のスナドラ版Galaxy S22シリーズのスコアが異常に低い、という現象は非常不可解。
ひょっとしてサムスンがSnapdragon 8 Gen1搭載版に関して意図的に性能を落としている、などという可能性もあるのでしょうか。
それにしてもExynos 2200は予想外の健闘
一方、今回のスナドラ版Galaxy S22シリーズのベンチマーク性能が低いという件は置いておいても、Exynos版のベンチマークスコアは他のSD8 Gen1搭載モデルと対等に張り合っている、という印象。
これについてはExynos版が展開される地域のユーザーにとってはかなり良いニュースと言えるのではないでしょうか。
ソース:Geekbench
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