
現在、ソニーのPS5 Proが日本でも今後のPS6を考えるうえで無視できない状況になっています。ドイツではメーカー想定価格での入手が難しくなり、オンラインショップでは品切れが相次ぐ一方、定価を大きく上回る価格で販売されるケースも出ています。背景には世界的なメモリ不足に加え、2026年11月に発売予定の「GTA 6」による需要増加があるとみられます。こうした状況は、今後登場するPS6の価格や供給にも影響を与える可能性があります。
PS5 Proが品薄、価格は定価を大きく上回る
ドイツでは、PS5 Proの公式価格は899.99ユーロですが、現在はこの価格で購入することが難しくなっています。価格比較サイトでは約999ユーロからの販売例が確認されており、Amazonでも同程度の価格で掲載されているものの、発送まで3~7カ月かかるとの案内が表示されています。
さらにMediaMarktやSaturnでは在庫切れとなっているケースが多く、第三者販売業者による出品では1,299.99ユーロという価格も確認されています。「EA Sports FC 27」とのセットでは1,379.99ユーロに達しており、公式価格との差はかなり大きくなっています。
ソニーの公式販売サイトであるPlayStation Directでも現在は購入できず、PS5 Proを適正価格で入手するのが難しい状況になっています。
メモリ不足に「GTA 6」の需要増が重なる
今回の品薄には、世界的なメモリ不足が影響している可能性があります。生成AI向けデータセンターの急拡大によってメモリ需要が高まり、ゲーム機などコンシューマー製品にも影響が及ぶ状況が続いています。
ソニーは2026年度の必要なメモリについて一定の調達枠を確保していると説明していますが、市場全体で供給が逼迫している以上、ゲーム機向けの部品調達にも影響が出る可能性があります。
そこに追い打ちをかけそうなのが「GTA 6」です。Rockstar Gamesの最新作は2026年11月19日に発売される予定で、現時点ではPC版が同時発売されません。そのため、発売直後にプレイしたいユーザーにとってPS5シリーズやXbox Series X|Sが主要な選択肢になります。
なかでもPS5 ProはPS5シリーズで最も高いグラフィック性能を持つモデルだけに、「GTA 6」を最高クラスの環境で楽しみたいユーザーからの需要が集中する可能性があります。
PS6の価格にも無視できない影響
このPS5 Proをめぐる状況で特に気になるのが、次世代機PS6への影響です。
PS5 Proは2024年11月に799.99ユーロで発売されましたが、2026年には899.99ユーロへ値上げされています。すでに現行世代のハイエンドモデルで価格上昇が進んでいることを考えると、さらに高性能なPS6では、メモリやストレージ、半導体などのコストがどこまで本体価格に反映されるのかが重要になりそうです。
特にPS6は、現行世代を上回る処理性能を実現するため、より高性能な半導体だけでなく、大容量メモリや高速ストレージが必要になると考えられます。AI向け需要による部品価格の高騰が長期化すれば、PS6の製造コストを押し上げる要因になりかねません。
また、PS6ではディスクドライブを標準搭載しない可能性も取り沙汰されています。光学ドライブを省略すれば一定のコスト削減につながる一方、ストレージやメモリなど別の部分でコストが増加すれば、必ずしも大幅な価格低下につながるとは限りません。
「GTA 6」が次世代機の価格にも影響する可能性
「GTA 6」の存在も、PS6を考えるうえで重要なポイントです。発売時期によってはPS6版が用意される可能性もあり、PS5世代で見られているような高性能モデルへの需要が、次世代機でも続くことが考えられます。
PS5 Proが「GTA 6」をきっかけに品薄となれば、ゲーム機の価格は単純に性能や製造コストだけで決まるものではないことも改めて浮き彫りになります。人気タイトルの発売時期と部品供給が重なれば、メーカー希望価格を維持していても市場価格が上昇する可能性があります。
PS6についても、発売時点でメモリ不足や半導体価格の高騰が続いていれば、これまでのPlayStationとは異なる価格設定になる可能性があります。PS5 Proの品薄と価格高騰は、現在のゲーム機市場が抱える問題を象徴する動きであると同時に、PS6の価格や供給を占う材料としても注目されそうです。


