Exynos 2700の実力がさらに判明?Geekbench AIに登場、4.24GHz動作を確認

サムスンの次世代フラッグシップ向けチップセット「Exynos 2700」とみられる未発表SoCが、ベンチマークサイトのGeekbench AIに登場したと報じられています。先日には、サムスンの社内テストで次世代Snapdragonを上回る性能を示したとの情報も浮上しており、Exynosの復権を期待させる新たな情報となりそうです。

Geekbench AIで10コア構成と4.24GHzの動作を確認

今回Geekbench AI上で確認されたのは、「S5E9975」と呼ばれるコードネームを搭載したサムスンのエンジニアリング用リファレンス端末です。正式名称は明記されていないものの、このコードネームはExynos 2700に関連するものとみられており、ソースコードからはGPUに「Xclipse 970」が搭載されている可能性も示されています。

ベンチマーク結果では、単精度演算で4,250ポイント、半精度演算で6,090ポイント、量子化テストで6,648ポイントを記録したとのことです。

CPUは10コア構成で、4つのクラスターに分かれているのが特徴です。最高性能コアは最大4.24GHzで動作しており、ほかにも3.74GHz動作の4コア、3.36GHz動作の1コア、2.88GHz動作の4コアという構成が確認されています。テスト端末のメモリ容量は約10.67GBと表示されているため、12GB RAMを搭載していた可能性があります。

以前のテストから大幅なクロック向上

Exynos 2700とみられるチップセットは、今年1月にもGeekbench上で発見されています。ただし、その際の最高クロックは2.88GHzにとどまっており、今回の4.24GHzという数値は大幅な向上となります。

もちろん、今回使用されたのは製品版ではなく開発用端末とみられるため、このクロックがそのまま市販製品に採用されるとは限りません。それでも、サムスンが次世代チップセットでかなり高い性能を狙っていることはうかがえます。

Snapdragon 8 Elite Gen 6を上回るとの社内テスト情報も

さらに注目されるのが、韓国メディアYonhapが報じたとされるサムスン社内での比較テストです。報道によると、Exynos 2700はCPU、GPU、AI性能、電力効率の複数項目で、クアルコムの次世代フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 6」および上位モデルを上回る結果を示したとされています。

Geekbench 6.5のマルチコアテストでは、通常版のSnapdragon 8 Elite Gen 6より19%、Proモデルより9.5%高い性能を記録したとのことです。GPUについても、ピーク性能ではProモデルを約5%上回り、消費電力を2.5Wに制限した条件では通常版比で24%、Proモデル比で22%高い性能を発揮したとされています。

スマートフォンでは一瞬だけ高い性能を出せること以上に、発熱を抑えながら性能を維持できるかが重要です。低消費電力時の性能差が事実であれば、ゲームなどを長時間利用した際の性能維持にも期待が高まりそうです。

AI性能と電力効率でも優位性をアピール

AI性能についても、Llama 3.1 8Bを使ったテストでは、Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proより応答生成が18%高速で、プロンプトの認識・処理でも約5%高速だったとされています。

また、実際のスマートフォン利用を想定したテストでは、Exynos 2700の消費電流が161mAだったのに対し、Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proは185mAだったとのことです。単純比較では、Exynos 2700の消費電力は約12.7%低かった計算になります。

製造には、サムスンファウンドリの第2世代2nm GAAプロセス「SF2P」が採用されると予想されています。性能だけでなく電力効率や発熱の改善が実現すれば、サムスンの半導体製造技術にとっても重要な製品となりそうです。

Galaxy S27シリーズへの採用拡大にも期待

現行のGalaxy S26シリーズでは、Galaxy S26とGalaxy S26+にExynos 2600が採用される一方、Galaxy S26 UltraにはSnapdragon 8 Elite Gen 5が搭載されています。Exynos 2700が目標通りの性能を達成できれば、次世代Galaxy S27シリーズでは採用モデルや地域が拡大する可能性もあります。

サムスンにとって自社製SoCの採用拡大は、クアルコムなど外部メーカーへの依存を減らし、部品調達コストを抑えるという意味でも大きなメリットがあります。2026年上半期だけでも、同社のモバイル向けAP調達額は巨額に上ると報じられており、Exynosの競争力向上はスマートフォン事業にも直接的な影響を与えることになりそうです。

今回のGeekbench AIの結果やSnapdragonとの比較は、いずれも開発段階のチップセットや社内テストに基づく情報であり、最終製品で同じ結果が得られる保証はありません。それでも、これまで性能面でSnapdragonの後塵を拝する場面も多かったExynosが、次世代では本格的にライバルへ挑む可能性が出てきたことは間違いなさそうです。Galaxy S27シリーズへの搭載が現実となるのかも含め、今後の続報に注目したいところです。

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