
ソニーは、2028年からPlayStation向けゲームディスクの製造を終了する方針を維持する一方で、パッケージ販売そのものは継続する考えを示しました。その中心となるのが、ゲームディスクの代わりにダウンロードコードを封入する「コード・イン・ボックス」方式です。
同社は2026年度第1四半期決算説明会後の質疑応答で、この販売形態について言及しており、「GTA 6」の販売方式が今後のモデルケースになる可能性が高まっています。
GTA 6の販売方式を今後の参考例に
質疑応答で最高財務責任者(CFO)のリン・タオ氏は、小売店との関係について説明する中で、「GTA 6」で採用された販売方式に言及しました。
北米ではすでに、ゲームディスクを同梱せず、パッケージ内にダウンロードコードのみを封入して販売する方式が採用されている地域もあると説明しています。
ソニーは今後、このようなコード・イン・ボックス方式を普及させることで、ディスク生産終了後も実店舗での販売を継続したい考えのようです。
小売店との関係は維持する方針
PlayStation Storeの利用者が増え続ける中、小売店の役割が縮小することを懸念する声もあります。
しかしソニーは、実店舗は今後も重要な販売チャネルであるとの認識を示しました。
ディスクの生産終了は2028年から予定されているため、それまでの間に小売業者と十分に協議を重ね、双方にメリットのある形を模索していくとしています。
また、物理メディアの人気が根強く残る地域についても、それぞれの市場に合わせた対応を検討する考えを示しました。
2027年までは従来どおりディスク版も販売
ディスクの製造終了までまだ時間があることから、2027年発売予定のファーストパーティータイトルについては、これまでどおりBlu-rayディスクを同梱したパッケージ版が販売される見込みです。
一方で、その後はRockstar Gamesが「GTA 6」で採用したようなコード封入型パッケージへ移行していく可能性が高いとみられます。
中古市場への影響を懸念する声も
コード・イン・ボックス方式では、購入後にコードを使用すると第三者へ譲渡したり中古として売却したりすることができません。
そのため、中古ゲーム市場への影響を懸念する声は少なくありません。
実際、「GTA 6」のコード封入版を巡っては、一部のゲーム販売店が取り扱いを見送る判断を下いたほか、店頭では従来のディスク版を求めるユーザーから不満の声も上がったと報じられています。
ソニーはディスク終了後もパッケージ販売を継続する姿勢を示していますが、その中身は従来のゲームディスクではなくダウンロードコードへと変わっていくことになります。こうした新たな販売形態がユーザーや販売店にどこまで受け入れられるのか、今後の動向が注目されます。

