
次世代ゲーム機「PlayStation 6」を巡り、本体の部品コスト(BOM)が1,000ドル目前に達しているとのリーク情報が話題となっています。1ドル=160円で換算すると約16万円に相当し、歴代PlayStationの中でも突出した水準です。ただし、これがそのまま販売価格になるとは限りません。
部品コストはわずか数か月で大幅上昇か
AMD関連の情報で実績のあるリーカーKepler_L2氏によると、PlayStation 6の部品コストはここ数か月で約200ドル上昇し、現在は1,000ドル目前まで増加しているとのことです。
約3か月前には760ドル前後と見積もられていましたが、その後もメモリやストレージ価格の高騰が続き、製造コストがさらに膨らんだとみられています。
また同氏は、メモリやストレージ価格が今後も上昇する可能性が高いことから、発売を延期しても状況は改善しないとの見方を示しています。そのため、デジタルエディションでも999ドル(約16万円)が「最も楽観的な販売価格」になる可能性があると予測しています。
PS5発売時とは大きく異なる状況
参考までに、PlayStation 5発売当時の部品コストは約450ドルと推定されていました。仮に今回の情報が正しければ、PlayStation 6はその2倍以上の部品コストになる計算です。
背景には、近年のDRAMやNANDフラッシュなどのメモリ価格の高騰に加え、高性能チップの製造コスト上昇など、半導体業界全体を取り巻く厳しい環境があると考えられます。
部品コストが高くても販売価格は別問題
もっとも、部品コストが約1,000ドルだからといって、販売価格がそれを大きく上回るとは考えにくいでしょう。
PlayStationは従来から「カミソリの刃モデル(レイザーブレード・モデル)」と呼ばれるビジネスモデルを採用しています。これは、本体は利益を抑える、あるいは赤字で販売し、その後のゲームソフトやダウンロードコンテンツ、PlayStation Plusなどのサービス収益で利益を回収するという考え方です。
実際、PlayStation 5も発売当初は採算性が低いと報じられていましたが、その後のソフト販売やサブスクリプション収入によって収益を拡大してきました。
そのため、仮にPlayStation 6の部品コストが約16万円まで上昇していたとしても、ソニーが販売価格をそれ以上に大きく上乗せする可能性は高くないとみられます。
もちろん、今回の情報はリーカーによる未確認の内容であり、ソニーが正式に部品コストや販売価格を明らかにしたわけではありません。ただ、製造コストの上昇が次世代ゲーム機の価格設定に少なからず影響を与えることは間違いなく、今後の動向に注目が集まりそうです。


