
先日正式発表されたシャープの新型フラッグシップスマートフォン「AQUOS R11」(型番:SH-M35)ですが、そのパフォーマンス性能に注目が集まる中、ベンチマークプラットフォーム「Geekbench」に同モデルとみられるスコアが初めて登場しました。
AQUOS R11に搭載されている「Snapdragon 8s Gen 4」は、通常の仕様からコアが2つ削減された「ヘキサコア(6コア)」構成であることが判明しており、市場からは通常版に比べてパフォーマンスが劣るのではないかという懸念の声が上がっていました。今回確認された初のベンチマーク結果は、その懸念を裏付けるかのような内容となっています。
AQUOS R11(SH-M35)のGeekbenchスコアが判明

今回確認された「SH-M35」のGeekbench 6.7.1における計測結果は以下の通りです。
- シングルコアスコア:1872
- マルチコアスコア:5322
システム情報に目を向けると、リリースの通りCPUは「6 Cores(1コア + 4コア + 1コア)」のヘキサコア構成になっており、マザーボード名には「Kira」というコードネーム、OSには「Android 16」、メモリ容量は約12GB(表示は10.99 GB)であることが確認できます。
通常版Snapdragon 8s Gen 4(POCO F7)との比較
このスコアがどの程度の立ち位置にあるのか、すでに国内でも展開されており、通常版のSnapdragon 8s Gen 4(8コア)を搭載している「POCO F7」の直近50回分のCPUベンチマークデータ(平均値・中央値)と比較してみます。
| 測定項目 | AQUOS R11 (SH-M35)※6コア | POCO F7※8コア(平均値) | POCO F7※8コア(中央値) |
| シングルコア | 1872 | 1947.92 | 1992.0 |
| マルチコア | 5322 | 6210.88 | 6315.5 |
比較すると、シングルコアスコアはPOCO F7の中央値より120ポイントほど低い数値にとどまっています。さらに顕著な差が出たのがマルチコアスコアです。AQUOS R11の「5322」という数値は、POCO F7の平均値(約6211)よりも約900ポイント、中央値(約6316)にいたっては1000ポイント近くも下回る結果となっています。
コア数削減の影響か、それとも「たまたま」か?性能面への懸念
今回のベンチマーク結果を見る限り、AQUOS R11のスコアは通常版を搭載する他社製品と比べて明らかに低めであると言わざるを得ません。やはり物理的にコアが2つ少ない分、特に複数のコアを同時に動かすマルチコア性能において、その影響が色濃く現れているとみるのが妥当と言えそうです。
ただし、現時点で確認されているAQUOS R11のベンチマークスコアは、このわずか1件のみです。バックグラウンドでの処理状況や、端末の一時的な発熱といった外的要因によって「たまたま」低いスコアが算出された可能性も完全には排除できません。
もし、今後登場するであろう複数の計測結果でも同様の数値が続くようであれば、AQUOS R11は通常版のSnapdragon 8s Gen 4を搭載した他機種よりも、性能面で一歩譲ることが確定的なものとなります。シャープの新たなフラッグシップとして、今後のスコアの推移や実機でのチューニングに引き続き注目が集まります。

