
SonyがXperia 1 VIIIで新たに導入した「AI Camera Assistant」が、海外メディアのレビューで厳しい評価を受けています。Xperia 1 VIIIはカメラ性能そのものについては高い評価を獲得している一方、このAI機能については「撮影体験を損なう」「写真を悪化させる場合がある」といった辛辣な意見が目立っています。
撮影前にAIが写真の調整案を提示
AI Camera Assistantは、撮影時にAIが写真の編集案や調整案をリアルタイムで提案する機能です。
ユーザーが被写体にカメラを向けると、画面上に複数の候補が表示され、コントラストや彩度、背景ぼかしなどを適用したイメージを確認できます。Sonyは撮影をサポートするAI機能として位置付けていますが、その実用性については疑問の声が上がっています。
「AI提案のほとんどが逆効果」
レビューでは、AIが提案する設定の多くが過剰な補正になっていると指摘されています。

例えばコントラストを必要以上に強めたり、色味を極端に変化させたりするケースが多く、標準設定のまま撮影した方が自然で見栄えの良い写真になる場面が少なくないとのことです。
また、AIによる背景ぼかし効果なども提案されるものの、全体としては不自然な仕上がりになることが多く、「デフォルト設定より明らかに劣る提案ばかりだった」と評価されています。
ポップアップが撮影の邪魔になるとの指摘

問題は画質面だけではありません。
AI Camera Assistantは撮影中に頻繁にポップアップを表示するため、シャッターチャンスを逃したり、撮影への集中を妨げたりする可能性があると指摘されています。

さらに、この機能が表示されることでカメラアプリの動作が重く感じられる場面もあったとされ、利便性を高めるはずのAI機能が逆にストレス要因になっているとの評価です。
カメラ自体は歴代最高クラスとの評価
興味深いのは、カメラシステム全体については高く評価されている点です。
Xperia 1 VIIIでは従来の連続光学ズームを廃止し、大型センサーを採用した望遠カメラへと刷新されました。特に望遠カメラと超広角カメラの画質は優秀で、歴代Xperiaの中でも最高レベルとの評価を受けています。
つまり、ハードウェアや基本的な撮影性能には高い評価が与えられている一方で、AI Camera Assistantだけが足を引っ張っているという構図です。
AI機能の完成度が今後の課題に
近年はGoogleやSamsung、中国メーカー各社がAIを活用した撮影支援機能を強化しています。しかし今回の評価を見る限り、SonyのAI Camera Assistantはまだ発展途上と言わざるを得ない状況です。
Xperia 1 VIIIはデザイン刷新や望遠カメラの強化など、多くの進化を遂げたモデルとして注目されています。それだけに、新たな目玉機能として投入されたAI Camera Assistantが厳しい評価を受けていることは、Sonyにとって少なからず課題となりそうです。


