
Googleの初代折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」で、ソフトウェア更新後に外側ディスプレイが突然使えなくなる不具合が一部ユーザーから報告されています。現時点でGoogleから正式な案内は出ていませんが、海外コミュニティでは暫定的な回避策も共有され始めています。
外側ディスプレイが突然ブラックアウト
報告によると、不具合が発生しているのは初代Pixel Foldユーザーの一部です。症状としては、カバーディスプレイが突然真っ黒になったり、タッチ操作を受け付けなくなったりするというもの。
しかも問題は一定ではなく、外側ディスプレイだけでなく、内側の折りたたみ画面側で同様の現象が発生するケースもあるようです。
当初は再起動すると正常に戻ることが多かったため、軽微な不具合として扱われていたようですが、最近のアップデート適用後に症状が悪化したとの報告が増えています。
バッテリー切れ後に完全に使えなくなるケースも
中でも注目を集めているのが、端末のバッテリーが完全放電したあとに発生したケースです。
ユーザー報告では、0%まで電池が切れたPixel Foldを再充電して起動したところ、内側ディスプレイは正常に動作する一方で、外側ディスプレイだけが完全にブラックアウトしたままになったとのこと。
ただし、完全なハードウェア故障ではない可能性も指摘されています。というのも、起動時には外側ディスプレイにGoogleロゴが正常表示されるためです。
Androidの起動完了後にのみ画面が消灯することから、ディスプレイそのものではなく、ソフトウェア側で何らかの制御不具合が発生している可能性が高いとみられています。
セーフモードや初期設定変更でも改善せず
不具合に遭遇したユーザーは、
- 再起動
- セーフモード起動
- アプリ設定リセット
- 開発者向け設定の確認
など、一般的な対処法を試したものの改善しなかったとしています。
そのため、Reddit上ではADBコマンドや隠し設定を探る動きも出ていました。
有志アプリで復旧するケースも
そんな中、海外掲示板で共有され始めたのが「Fold Switcher」というアプリを利用した回避策です。
このアプリはGitHubやF-Droid経由で配布されており、設定項目を「Rear Display」または「REAR_DISPLAY_OUTER_DEFAULT」に変更することで、ブラックアウトしていたカバーディスプレイが復活したという報告が複数確認されています。
しかも、この方法はroot化やShizukuなどを必要とせず、通常状態でも動作したとのことです。
もちろん、すべての端末で改善する保証はありませんが、少なくともソフトウェア起因である可能性をさらに強める材料にはなっています。
折りたたみ端末ならではの不安も
折りたたみスマートフォンは、ヒンジや超薄型ディスプレイなど構造面の不安が以前から指摘されていますが、今回のようにソフトウェア更新で片側画面が実質使用不能になるケースは、ユーザーにとってかなり深刻です。
特にPixel Foldは、一般的なスマートフォン以上に「2つの画面を適切に制御するソフトウェア完成度」が重要な製品だけに、アップデート由来とみられる不具合は信頼性にも直結します。
現時点ではGoogle側から正式な修正アップデートや不具合認知の発表は出ていません。今後の対応次第では、Pixel Foldシリーズ全体への印象にも影響を与える可能性がありそうです。
