
ソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」の販売台数が大きく落ち込んでいることが、最新の決算報告で明らかになりました。発売から5年半が経過した現在も値上げが続いており、需要への影響が懸念されています。
発売当初より高くなる異例の価格推移
PS5は2020年11月に発売され、当時の価格はディスクドライブ非搭載モデルが399ドル、搭載モデルが499ドルでした。
しかしその後、複数回の価格改定が行われ、現在ではモデルによっては599ドルから649ドル程度の価格帯となっています。一般的にゲーム機は世代が進むにつれて値下げされる傾向がありますが、PS5はその逆の動きを見せている点が特徴です。
こうした価格上昇は需要に影響を与えているとみられます。
最新四半期で販売台数が46%減少
ソニーの最新の業績報告によると、2025会計年度第4四半期(2026年1月〜3月)におけるPS5の販売台数は約150万台でした。
これに対し、前年同期は約280万台であり、前年比で46%以上の減少となっています。
年間ベースでも減少傾向は見られ、2025会計年度のPS5販売台数は1650万台となり、前年の1800万台から約8.3%減少しました。
ハードウェア販売は時間の経過とともに減少するのが一般的ですが、今回の落ち込みはその中でも比較的大きい水準とされています。
PS4時代との対照的な動き
一方で、前世代機であるPlayStation 4は異なる動きを見せていました。
2013年に発売されたPS4は、2016年1月〜3月の時点で約410万台を販売し、その後のPS4 Slim投入期には年間700万台規模まで増加したとされています。
同じライフサイクル比較でも、PS5の現在の推移はPS4ほどの勢いを維持できていない状況がうかがえます。
累計販売台数は依然として高水準
PS5の累計販売台数は現在までに約9370万台に達しており、依然として世界的に見れば成功したハードであることに変わりはありません。
ただし同時期のPS4は約9700万台に到達しており、現時点ではやや下回るペースで推移していることになります。
今後の焦点は値上げの影響
直近の価格改定は2026年4月に実施されたばかりであり、その影響が本格的に販売データへ反映されるのはこれからとみられています。
すでに価格上昇が需要に影響している可能性が示唆されている中で、今後の四半期決算でどの程度回復あるいはさらなる減少が見られるのかが注目されます。
PS5は依然として現行世代の主力コンソールであるものの、価格戦略が販売動向にどのような影響を与えるのか、今後のソニーの動きが焦点となりそうです。
