テクノロジー関連の市場リサーチで知られる調査会社、Counterpointが2021年第3四半期のスマートフォン向けチップ市場シェアに関するリサーチ結果を公開していました。
ご覧のように2021 Q3のシェアトップは台湾のMediatek製チップで市場全体の40%を占めるという結果に。
興味深いのは前年同期からの変化で、昨年の時点では6%の差だったクアルコム(Snapdragon)との差が今年は13%と大きく開いています。
時期にもよると思いますが、Mediatek製チップのトップシェアが確実となってからまだ1年程度。
今回の統計値を見る限り、同社のSoC市場でのシェアは独走状態に入った、と言っても過言ではないような気がします。
また、Mediatekの最新チップ、Dimensity 9000はクアルコムの最新チップ、Snapdragon 8 Gen1に勝らずとも劣らない性能となることが確実視されており、来年はハイエンドチップ市場でも大きくシェアを伸ばすことが予想されています。
一方、ファーウェイ(HiSilicon)のKirinチップが大きくシェアを落としたのは想定内ですが、少し意外だったのがサムスンのExynosもシェアで10%→5%に半減したという点。
代わりに中国の半導体メーカー、UNISOCがシェアを大きく伸ばし二桁台となり、Exynosと順位が入れ替わりました。
確かにExynosチップはGalaxy Sシリーズ向けのハイエンド向けチップ以外ではかなり存在感が薄いという印象で、ハイエンド低迷+ミッドレンジ主流の現在のトレンドではますますシェアを下げるばかりなのかもしれませんね。
そう言えば、Exynos 2100の後継チップについては全くといって良いほど噂やリークを見かけませんが、ひょっとして来年はリリースなし、なんてこともあるのでしょうか。
ソース:Counterpoint
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