
サムスンが開発中とされる次世代ウェアラブルデバイスの詳細が明らかになってきました。今回浮上したのは、同社が準備を進めているスマートグラスで、コードネームや仕様、価格帯などが具体的に報じられています。XR分野における新たな一手として注目を集めそうです。
ディスプレイ非搭載モデルが先行か
今回の情報によると、サムスンはコードネーム「Jinju」と呼ばれるスマートグラスをまず投入する見込みです。このモデルはディスプレイを搭載しない設計で、価格は約379ドルから499ドルと比較的手に取りやすいレンジに設定される可能性があります。

一見すると一般的なメガネと大きく変わらない外観になるとみられ、日常的に装着しやすい点が特徴です。スマートグラスの普及においては「違和感のなさ」が重要視されており、この方向性は市場の流れにも合致しています。
Android XRとGeminiでAI体験を強化
ソフトウェア面では、グーグルと共同で推進されているAndroid XRプラットフォームを採用する見通しです。さらに、AIにはGeminiが組み込まれるとされており、音声操作やリアルタイム翻訳、ナビゲーション、写真撮影といった機能がシームレスに利用できる可能性があります。

スマートグラスは単なる通知デバイスから、AIアシスタントとしての役割へと進化しつつあります。こうした流れの中で、AIとの親和性の高さは大きな差別化要素になりそうです。
上位モデルは2027年に登場予定
一方で、ディスプレイを搭載した上位モデルも開発が進められているとされています。こちらはコードネーム「Haean」と呼ばれ、マイクロLEDディスプレイを採用し、2027年の登場が見込まれています。
価格帯は600ドルから900ドル程度とされており、より高度なAR体験を提供するプレミアムモデルとして位置付けられる見通しです。
競争激化するスマートグラス市場
スマートグラス市場はすでに競争が激化しています。Metaをはじめ、複数の企業が製品を展開・開発しており、グーグルやアップルも参入を進めている状況です。特に既存プレイヤーは販売実績やブランド力を背景に優位性を持っており、後発となるサムスンにとっては簡単な市場ではありません。
ただし、サムスンはスマートフォンやウェアラブルで培ったハードウェア開発力と、グーグルとの連携によるソフトウェア基盤を持っています。これらをどう融合させるかが成否を分けるポイントになりそうです。
サムスンのスマートグラスは、まずはディスプレイ非搭載の軽量モデルで市場に参入し、その後に本格的なAR対応モデルへと展開する二段構えの戦略と見られます。AIとの統合が進む中で、スマートグラスが次の主要デバイスとして定着するのか、今後の動向に注目が集まります。


