
Samsung が、最新フラッグシップ Galaxy S26 Ultra に搭載した動画コーデック「APV」の詳細を公開しました。今回の機能強化は、スマートフォンを本格的な映像制作ツールとして活用するユーザーを強く意識した内容となっています。
■ プロ向け動画規格APVを新搭載
APVは「Advanced Professional Video」の略で、Qualcomm と共同開発された動画フォーマットです。

従来のHEVCなどに比べ、圧縮による画質劣化を抑え、編集工程でも映像のディテールを維持しやすい点が特徴とされています。特に質感や動きの多いシーンでも、情報量を保ったまま扱える設計となっており、撮影後のカラーグレーディングなどにも適しています。
■ 8K撮影と外部ストレージ録画に対応
Galaxy S26 Ultraでは、APVを用いて最大8K・30fpsでの動画撮影が可能です。さらに、USB経由で外部ストレージへ直接録画できる点も大きなポイントです。
これにより、
- 長時間の撮影
- 高ビットレートデータの保存
- PCとのスムーズな編集連携
といった、本格的な制作フローに対応できるようになっています。

また、HDR撮影やLog撮影にも対応し、プロ用途を強く意識した仕様となっています。
■ Xperiaも先行していた制作向け機能
こうした動画制作志向の機能といえば、Sony の Xperia 1シリーズ がすでに展開してきた分野でもあります。
Xperia 1シリーズでは、
- 「Cinema Pro」によるシネマ撮影機能
- Log撮影対応
- 外部モニター連携やUSBストレージ活用
- αシリーズ譲りの色表現
といった、映像制作を前提とした機能が早くから導入されてきました。
特に動画撮影における「プロ仕様」という観点では、スマートフォンの中でも独自のポジションを築いてきた存在です。
■ Samsungも制作志向で真正面から競合へ
今回のGalaxy S26 Ultraの進化は、こうしたXperiaの強みである「制作向け機能」に対抗する動きとも受け取れます。
これまでSamsungはAI機能や高性能カメラを前面に打ち出してきましたが、APVの導入により、
- 編集耐性の高い動画記録
- プロ用途を想定したワークフロー対応
- 外部ストレージを活用した撮影環境
といった領域に本格的に踏み込んできました。
■ スマホ動画は「撮る」から「作る」へ
スマートフォンの動画機能はこれまで「高画質で手軽に撮る」ことが中心でしたが、今後は「制作する」ためのツールとしての進化が加速していきそうです。
Galaxy S26 Ultra のAPV対応は、その流れを象徴するものの一つと言えます。Xperiaが先行してきたプロ向け動画領域に、Samsungがどこまで食い込めるのか。スマートフォンの映像制作市場における競争は、今後さらに激しくなりそうです。


