
中国のスマートフォンメーカーであるHonorは3月10日、中国市場向けの新型折りたたみスマートフォン「Magic V6」を正式発表しました。最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、7,150mAhという大容量バッテリーや耐久性を強化したディスプレイを特徴とするモデルです。
価格は12GBメモリ・256GBストレージモデルが8,999元(約20万7,000円)から。上位モデルは最大16GBメモリ・1TBストレージ構成まで用意されており、最上位モデルは11,999元(約27万6,000円)となっています。カラーはRed Rabbit Red、Sunrise Gold、Snow White、Velvet Blackの4色が用意されています。
耐久性を高めた「ブラックダイヤモンド」ディスプレイ
Magic V6の大きな特徴の一つが、Honorが「ブラックダイヤモンドスクリーン」と呼ぶ新しいディスプレイ構造です。外側ディスプレイには5,600層の窒化ケイ素コーティングが施されており、従来設計と比べて耐摩耗性が約3倍向上しているとされています。

また、反射率はわずか1.5%に抑えられており、屋外での視認性向上にも寄与しているとのことです。発表イベントでは電動ドリルを画面に押し当てるデモも行われ、ディスプレイの高い耐久性がアピールされました。Honorは保護ケースなしでも長期間安心して使用でき、最大36か月の信頼性を確保すると説明しています。
折り目を抑えた新構造の折りたたみディスプレイ
内側の折りたたみディスプレイでは、新しい「シームレスクリース」構造を採用。前世代と比べて折り目の視認性を約44%低減したとしています。
ディスプレイ構造は反射防止保護層、耐衝撃UTGガラス層、カーボンファイバー支持層など複数の層で構成されており、耐衝撃性能は約33%向上。さらに、TÜV Rheinlandによるアイプロテクション認証も取得しています。

輝度性能も高く、内側ディスプレイは最大5,000ニト、外側ディスプレイは最大6,000ニトに達します。どちらの画面も4,320Hz PWM調光やスタイラス入力に対応しています。
折りたたみスマホとしては薄型軽量
本体は折りたたみ時で約8.75mm、展開時は約4.0mmという薄さを実現。重量は約219gで、折りたたみスマートフォンとしては比較的軽量な部類に入ります。
背面には3Dテクスチャ加工が施され、フレームには航空機グレードのアルミニウムを採用。また、防水防塵性能はIP68とIP69の両方に対応し、水深4メートルの環境でも耐えられるとされています。
7,150mAhの大容量シリコンカーボン電池

薄型設計ながら、バッテリー容量は7,150mAhと非常に大きい点も特徴です。シリコン含有率32%以上のシリコンカーボン電池を採用し、エネルギー密度は985Wh/Lと、Honorによれば折りたたみスマートフォンとしては記録的な水準だとしています。
なお、シリコン含有率をやや抑えた6,850mAhモデルも用意されるとのことです。
望遠カメラとAI撮影機能
カメラ面では、1/2インチセンサーを採用した64メガピクセルの望遠カメラを搭載。CIPA 6.5レベルの手ブレ補正に対応しています。
画像処理にはHonor独自のAiMAGEカラーエンジンを採用し、AIによる構図補助やデュアルスクリーン撮影プレビューなどの機能も提供されます。
AI機能や衛星通信にも対応

AI機能としては「AI Intelligence Officer」と呼ばれる機能を搭載。ニュースやスケジュール情報などを状況に応じて自動で提示する仕組みを備えています。
また、14言語対応のAI翻訳やリアルタイム画面翻訳にも対応。ゲーム向けには最大120FPS動作などの最適化も行われています。
通信面では25の5Gバンドをサポートし、200以上の地域で利用可能とされています。さらに、中国国内の3大キャリアに対応した北斗衛星SMS機能も搭載している点も特徴です。
Apple製品との連携機能も
興味深い点として、Magic V6にはApple製品との連携機能もいくつか用意されています。ユーザーはiCloudフォトライブラリへアクセスできるほか、Macの画面をワイヤレスで拡張表示したり、ワンタップでファイル転送を行うことが可能です。
さらにAirPodsとの接続や、Apple Watch関連機能の一部とも連携できるとされています。
折りたたみスマートフォン市場では薄型化とバッテリー容量の両立が大きな課題とされていますが、Magic V6は7,150mAhという大容量バッテリーを搭載しつつ、4mmという薄さを実現した点が大きな特徴です。ディスプレイ耐久性やAI機能の強化なども含め、同社の折りたたみ端末の進化を示すモデルと言えそうです。

