サムスンのDRAM価格が大幅上昇か、100%超の値上げでスマホやPCにも影響拡大の懸念

半導体市場で気になる動きが出てきました。複数の海外報道によると、サムスン電子が製造するDRAMの価格が大幅に引き上げられる見通しで、値上げ幅は100%を超える可能性があると伝えられています。この動きは、今後のスマートフォンやPCをはじめとした幅広い製品の価格に影響を及ぼす恐れがあります。

DRAM価格は過去最高水準、一般消費者にも波及へ

DRAM価格はすでに過去最高水準に達しており、今回のサムスンによる値上げは、メモリ市場全体の価格上昇をさらに加速させる可能性があります。これまでDRAMの価格動向を強く意識していたのは、自作PCユーザーやメーカー関係者が中心でしたが、今後は一般の消費者にも影響が及ぶとみられています。

スマートフォンやタブレット、ノートPC、デスクトップPCはもちろん、スマートウォッチやゲーム機、ストリーミング用のテレビボックスなど、RAMを搭載する製品は非常に幅広く、影響範囲は決して小さくありません。

サムスン製DRAMが2倍以上に値上げとの報道

X上の投稿や台湾メディアの情報として伝えられている内容によると、サムスン製DRAMの価格は1ユニットあたり約19.5ドルに引き上げられる見込みとされています。これまでの価格はおよそ7ドル前後とされており、単純計算でも2倍以上の値上げとなります。

このコスト増は、最終的にメモリモジュールや完成品の価格へと転嫁される可能性が高く、OEMメーカーにとっても大きな負担となりそうです。

大手メーカー減少で需給バランスが悪化

現在、DRAM市場の主要メーカーは限られています。マイクロンは消費者向け分野から距離を置き、AIサーバー向けに注力する姿勢を強めており、結果として大規模なDRAMメーカーはサムスンとSKハイニックスの2社が中心となっています。

供給が限られる一方で需要は衰えておらず、この需給バランスの偏りが価格上昇を後押ししているとみられます。価格が高止まりすれば、しばらく下落に転じる兆しは見えにくい状況です。

製品価格の上昇だけでなく容量削減の可能性も

懸念されているのは、価格上昇だけではありません。コストを抑えるため、メーカーが製品に搭載するRAM容量を減らす動きが出る可能性も指摘されています。その場合、消費者は「より高い価格で、より少ないメモリ容量」の製品を選ばざるを得なくなるかもしれません。

DRAM価格の高騰がいつまで続くのかは不透明ですが、少なくとも今後数年は、スマートフォンやPCを含む多くのデバイスが値上がりするリスクを抱えていると言えそうです。購入タイミングを見極める必要性が、これまで以上に高まってきそうです。

ソース

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